不動の滝・白滝再訪

日付 :2010/12/05
コース:広沢寺温泉入口→不動尻→白滝→三峰山→煤ヶ谷

 今年最初に訪れた不動尻の沢で撮った写真は失敗ばかりだった。
 新しく導入したレンズの手ブレ補正機構が不良で機能しておらず、手ブレを連発してしまったのだった。そのレンズもようやく修理して返ってきたので、もう一度、不動の滝と白滝の写真を撮りにいこうと思った。
 ところで、この週末は冷え込むものの快晴になりそうな予報で、これなら富士山もよく見えるだろうと思った。
 朝のうち晴れていても、山頂に着く頃には雲が広がってしまうというのはよくあることだが、今回は雲ひとつなく晴れ渡りそうで、山の上からも富士山がよく見えるだろう。
 写真的には雲ひとつない晴天よりも、少し雲があったほうがいいのだが、なかなかうまい具合に雲が出てくれたりはしないから、雲がないほうが確実に眺めを楽しめるというものである。
 そんなわけで、富士山の写真を撮りにいこうかと迷ったのだが、不動尻の沢へは冬枯れになる前に行きたいと思ったので、今回は富士山はあきらめて、不動尻の沢へ行くことにしたのだった。紅葉の時期は終わりだが、まだ完全な冬枯れにはなっていないだろう・・・その程度の考えである。

 広沢寺温泉方面はバスも混むことはなかった。こちら方面は登山者も少ないのか。
 林道終点のキャンプ場跡から沢沿いに進む。今回もクマ鈴をつけていく。リスが木を登っていくのを見つけた。ずっと上の方で隣の木に移ったようだった。クマには遭いたくないが、こういう小動物は歓迎である。しかし、あっという間だったので、写真は撮れなかった。
 左岸側の踏み跡をたどっていくと、不動の滝に到着。さっそく写真を撮る。
 今回は確かに手ブレなしの写真が撮れた。ようやくレンズ本来の威力を発揮してくれたわけである。

不動の滝
不動の滝
不動の滝

 不動の滝を右から巻いていく。この上は、水流沿いに快適に歩いていけるところだろうが、今回は足を濡らしたくないので、左岸側を巻いていく。
 踏み跡をたどって沢沿いに進んでいくと、ロープが設置されていたが、随分と歩きにくくなった。前回、こんなところを歩いただろうか?(覚えていない。)こんなところは歩かなかっただろうと思って、引き返し、右手の斜面をぐんぐん登っていった。そして、左下に沢を見ながら進んでいくと、それなりに踏み跡も現れて、なんとかまた沢に下りることができた。
 堰堤を右から越えていくと、前方に大きなナメ滝が見えてきた。

大ナメ滝
大ナメ滝

 前回は右岸側をちょっと苦労して登ったが、左岸側には長いロープが設置されているらしい。
 で、写真を撮ると、いったんちょっと引き返してから右手の斜面を登り始めた。
 長いロープが設置されているので、さほど苦労せずに越えていくことができた。
 再び沢に下りると、今度は両岸が狭まってくる。そして、奥に滝が現れる。その上には今回の目的である白滝も垣間見えるが、まずは手前の滝を2つ越えていかなければならない。最初の滝を左から越えていくが、落ち葉が積もり、一昨日の雨で湿っているから、滑らないように注意して登っていく。半分ぐらい登ると、お助けロープがあるので、なんとか登っていった。

白滝手前の滝
白滝の手前に立ちはだかる滝

 2つめの滝も下から見ると、さほど高さはなさそうに見えるが、下の滝を左から越えていくと、実はなかなか立派な滝であることがわかる。6〜7mありそうである。写真に撮りたかったが、ロープをつかんで登っていくような場所なので、写真はあきらめた。で、上の滝も左にロープが設置されているので、これを頼りに登っていった。
 難関を越えると、ようやく目の前に白滝が全貌を現す。

白滝
白滝

白滝上部

 白滝の左からも水が流れ落ちており、なかなか良いところである。
 写真を撮り終えると、右手の急斜面をよじ登っていく。前回も苦労したところであり、今回はドライバーを刺して支点にして登っていった。
 しばらく登って、植林帯に入ると、ようやく一息つくことができた。植林帯を登っていくと、広い作業道に出て、作業道を歩いていくと、大山への登山道に出た。
 前回、前々回と大山に登っているので、今回は三峰山へ向かった。
 前々回、三峰山を歩いたときはまだ紅葉が残っていたが、さすがにもう終わっていた。
 今回も辺室山へ行こうと思っていたのだが、バスのタイミングが悪いかと思って、物見峠へは進まずに、煤ヶ谷へと下っていった。
 結局のところ、煤ヶ谷に下りてもバスの時間までかなりあったのだが、清川村役場前バス停の前にある清川村交流促進センター「清流の館」の休憩室でしばらく待つことにした。

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