不動の滝・白滝

日付　：2010/01/10
コース：広沢寺温泉入口→不動尻→白滝→唐沢峠→大山→下社→大山ケーブルバス停

　厚木100選に選ばれている「不動の滝」と「白滝」。
　いったい、いつから注目されるようになったのか?
　以前はその名すら聞いたことがなかったが、ここ数年の間にかなり知られるようになったようである。
　そういうわけで、今年はここから始めることにした。

　広沢寺温泉入口の案内板にもこの2つの滝のことが書かれていた。（白滝は「幻の滝」とも呼ばれるそうであるが、さすがに白滝への行き方までは書かれていなかった。）
　広沢寺温泉までは普通の道路、その先は林道となるが、なぜか林道が拡幅されていて違和感を感じる。が、それもわずかですぐに細い道になる。
　ゲートを越え、トンネルをくぐり、林道終点の不動尻に到着する。キャンプ場の施設はすべて撤去されて何もない。
　林道終点で左から流れてくる沢が目的の沢である。
　左岸側に案外明瞭な踏み跡があって、これをたどっていくと、滝が現れた。
　もっと先かと思っていたのだが、案外あっさりと不動の滝にたどり着いた。
　対岸に渡って正面から写真を撮ろうと思ったが、慎重に左足を載せた石はつるっと滑って、足を濡らしてしまう。今回は沢歩きの用意をしていないので、あきらめて滝の右側から写真を撮った。

不動の滝

　不動の滝を見るだけなら、不動尻からすぐだし、難しいところもないが、暖かい時期はヤマビルが多い地域だから要注意である。
　不動の滝は誰でも見に行けるが、そこから先はそれほど簡単にはいかない。それでも、けっこう歩かれているようで、不動の滝の右手には踏み跡があり、こちらから越えていく。
　不動の滝の上の沢は気持ちのよさそうなところだったが、足を濡らさずに行くため、沢には下りずに左岸の踏み跡をたどっていく。

　この沢はガイドブックなどでも紹介されることがないが、なかなか、どうして、実は見所の多い沢だということがまもなくわかった。
　下の写真では大きさもわからないが、落差は20mぐらいはありそうである。なかなか迫力がある。写真では光ってしまっているが、右上のほうから流れ落ちている。

大ナメ滝

　この滝の巻道は左岸側にあるらしいが、右岸から登ってしまった。
　これがちょっときつかった。
　小尾根を登っていくとやがて岩場に行く手をさえぎられる。
　が、ここでロープに助けられることになった。滝の落ち口のほうへ向かうロープが設置されていたのだ。最初このロープを見たとき、登り用に設置されたのか下り用に設置されたのか判断に迷ったが、この先上に登るのは困難なことを考えれば、登り用のはずがない。で、下ってみると、その先、なんとかトラバースしていけそう。足を滑らせれば、そのままナメ滝まで滑り落ちて行きそうだから、慎重にトラバースして数メートル先の立木につかまると、あとは問題なく、大ナメ滝の上に下りられた。

　大ナメ滝を越えると、次の難関が待ち受けていた。
　両岸が狭まり、奥に滝が見える。そして、その滝の上に目指す白滝が垣間見えた。
　しかし、そこまでたどり着けるのか?
　まずは足を濡らすことなく手前の滝にたどり着けるかどうかが問題である。
　が、よく見ると、数メートル先にお助けロープがあるのが見えた。
　ロープに助けられて、滝の手前まで登る。そして、左から流れ込む小沢を渡り、6m滝の左手にセットされたロープを使ってよじ登る。