モロクボ沢再訪

日付 :2008/07/12
コース:西丹沢→用木沢出合→モロクボ沢→畦ヶ丸→大滝橋

 昨年訪れてなかなかよかったから、また行こうと思っていた沢。
 F1の大滝も見事だが、その上に続く釜を持ったナメ滝がよい。
 というわけで、1年ぶりにモロクボ沢を遡行することにした。

 西丹沢自然教室から白石沢青少年キャンプ場跡地までは走っていく。
 キャンプ場跡地を通って目指すモロクボ沢に下り立ち、沢沿いに歩いていくと、釣り人が一人いた。
 大滝の下までたどり着いたところで、靴を履き替える。
 今日のように晴れて暑い日は沢歩きにもってこいだが、大滝を写真に撮ろうと思うならば、晴れた日よりもくもった日の方がよい。今日は、水が真っ白く飛んでしまうし、周辺の日陰の部分は黒くつぶれてしまうのだ。

モロクボ沢F1大滝
モロクボ沢F1(Photoshopでかなりカラー補正した。)
モロクボ沢F1
ちょっと横から見た大滝(こちらはあまりカラー補正していない。)

 しばらく写真を撮った後、左から巻こうとしたが、昨年訪れた時にあったロープが今回はなかった。
 段々になった岩の窪はロープがあれば簡単に登っていけるが、ロープなしだとちょっときつい。強引に登ろうかと思ったが、太股が攣りそうになったので、やっぱりやめ。前回、これとは別に明瞭な巻道があることに気づいていたので、そちらを探すことにした。
 そして、なんとか巻道を見つけ、しばらく登った後、トラバースに入ったのだが、この巻道は大滝の落ち口よりも高く巻いていくので、大滝の落ち口に出るためには、どこかで下らなければならない。前回も歩いたはずなのだが、それがどこだったかわからない。まちがって、身動きできなくなっても困るので、行ったり来たりして時間を失ってしまう。
 そのあげくに、尾根をぐんぐん登っていったのだが、かなり登った後、なんとか沢に下りられそうな気がして下っていくと、だんだん沢が近づいてきた。念のためにロープを出して下りていくことにしたが、実際にはほとんどロープの必要もなく、F2の上に下り立った。
 (大滝落ち口への巻道へ下りる場所を探していたときに、さっさとロープ出していれば、もっと簡単に沢に下りられたのに、バカだね〜。)

 とにもかくにも、大幅に時間をロスしたけれど、沢に下りられたので遡行再開。
 すぐにF3、昨年訪れて一番よいと思った場所である。
 大幅に遅れていたが、ここをあっさり通過してはもったいない。
 ここでF3を眺めながら昼食にした。

モロクボ沢F3
モロクボ沢F3
モロクボ沢F3
モロクボ沢F3(ちょっと横から)

 F3を右から登るとすぐにF4のプールである。
 まったく、このあたりいい場所である。

モロクボ沢F4
モロクボ沢F4

 F4を左端から登っていくと、F5のプールである。
 プールの向こうにF5と堰堤が見えている。

モロクボ沢F5
モロクボ沢F5と堰堤

 左の巻道からF5と堰堤を一緒に越えると、滝場は終わりとなる。
 水の中をザブザブと快適に歩いていく。やはり暑い日には沢歩きが涼しくて良い。
 大滝の巻きで時間を食ってしまったので、急ぎ足で歩いていった。

 F5のあとは、ほとんど滝らしい滝はないといっていいが、唯一現れるのが3mのS字状ナメ滝である。

S字状ナメ滝
S字状ナメ滝

 その後、次第に水も少なくなって、源頭らしくなってくる。
 二俣に注意して遡行していく。
 左から涸沢が合わさるが、水流のある右の本流を行く。
 そして、さらに遡行していくと、また二俣。すでに水量は乏しくなっているが、左の方が少し多い。
 昨年は、右を登っていったが、今回は畦ヶ丸に直接登るため、左へ行った。
 いったん水流が消えても、登っていくと再び水流が現れたりした。
 次第に傾斜も増してくるが、水がチョロチョロ流れる岩の溝のようなところを登る。
 やがて崩れやすいザレたルンゼとなるが、その少し先には木があり、ササもあったので、さほど苦労することなく登っていくことができた。
 小尾根に出ると、わりと明瞭な踏み跡が左に続いていた。
 踏み跡たどって登っていくと、やがて畦ヶ丸の登山道に出た。右手にわずかに行けば、畦ヶ丸の山頂だった。

 下山は、大滝峠上から大滝橋へと下っていった。
 当初の予定では地獄棚方面へ寄り道していくつもりだったが、遅くなってしまったのでまっすぐ下山した。

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