コイワザクラ見頃

日付 :2007/05/12
コース:西丹沢→犬越路→檜洞丸→同角ノ頭→(東沢径路ほか)→西丹沢県民の森→玄倉

 コイワザクラの写真が手元にあまりなかったので、写真を撮ってこなければ・・・と思っていた。
 また、最近、長らく西丹沢を訪れていない。
 そんなことで、今回のコースが決まった。

 西丹沢行きのバスに乗り遅れるかとハラハラしながら、バス乗り場に向かうと、西丹沢行きのバスが止まっていたが、なぜか長い行列ができている。運転手さんに「西丹沢?」と聞くと、臨時便だから次の定刻便を勧められた。定刻便も混んではいたが、なんとか座ることができた。臨時便のほうは途中のバス停で降りる人が多かったので、途中で追いついて2台続きで西丹沢まで向かったのだった。

 今回は、西丹沢から犬越路経由で檜洞丸に登ることにした。
 西丹沢自然教室から用木沢出合までは車道を走り、用木沢出合から登山道となる。しばらくは沢沿いのコースで何度か沢を渡っていくコースである。ときどき、木橋が流されてしまうことがあるが、今回は問題なし。
 用木沢から離れて本格的に登りとなってしばらくすると、上で休憩している人たちの声が聞こえてきて、まもなく犬越路に到着。
 犬越路から檜洞丸へ向かうと、咲き始めたばかりのシロヤシオがあった。トウゴクミツバツツジの木もあったが、こちらは葉だけで、なんだか花芽があまり見あたらない。
 小笄から大笄のあたりは、小さいが急なアップダウンが連続するコースだが、西丹沢では珍しく展望のよいコースでもある。今日は、すっきり晴れ渡って、富士山がきれいだった。

富士山
すっきり晴れて富士山もきれいに見えた(犬越路〜檜洞丸)

 このコースはコイワザクラが多いので、写真を撮っていたら、下りてきた人が、もう少し先にいっぱい咲いていたと教えてくれた。本当にいっぱい咲いているところで写真を撮って、さらに登っていくと、またまた下りてくる人が上のガレたところにコイワザクラがいっぱい咲いていたと教えてくれた。私も「下にもいっぱい咲いていましたよ」と応えたが、なんで私がコイワザクラを見に来たとわかったのだろう? カメラをさげて歩いていたからだろうか? コイワザクラの名前を知らない人だって多いのに。

コイワザクラ
コイワザクラが見頃だった

 新緑の山と富士山の眺め、それにコイワザクラを楽しみながら登っていくと、やがてバイケイソウが目立ってくる。日の光を通して、若葉がきれいである。

バイケイソウ
檜洞丸山頂直下のバイケイソウ

 檜洞丸で昼食をとった後、同角山稜へ向かった。
 玄倉林道の青崩隧道が通行止めになって、ユーシンはたいへん行きづらくなったため、ただでさえ静かな同角山稜は、なおさら静かだった。
 同角ノ頭へ向かうと、あちこちでコミヤマカタバミ(?)が咲いていた。

コミヤマカタバミ?
コミヤマカタバミ?

 誰にも会うことはないだろうと思っていたのだが、同角ノ頭で登山者(1人)に会った。まさか会うことはないだろうと思っていたので、ちょっとびっくり。
 ユーシンに下りても、その後がたいへんなので、マイナールートを使って玄倉に向かうことにした。

 久しぶりに遺言棚を見物。前回は、水が涸れていてガッカリだったが、今回は水が流れていたので、巻道を使って、滝の下に下りて写真を撮った。

遺言棚
遺言棚

 写真を撮った後、巻道を登って、東沢乗越へ向かう。
 東沢乗越から東沢に沿って下っていき、小川谷まで下ると、仲ノ沢径路を西丹沢県民の森へ向かう。小川谷〜西丹沢県民の森は、概ね明瞭な登山道がついているが、あちこち崩れていて、ロープが設置されていたりするので、慣れない人にはお勧めできない道である。
 西丹沢県民の森からは林道を玄倉まで下っていった。遺言棚の寄り道で時間をくったこともあり、バスの時間があわず、バス路線に沿ってのんびり走っていって、用沢からバスに乗ったのだった。

 シロヤシオとトウゴクミツバツツジが咲き始めていたが、なんだか葉っぱだけのトウゴクミツバツツジが多かったような気がする。今年はミツバツツジもあまり見かけなかったし、トウゴクミツバツツジの花は少ないようである。

 今回、コイワザクラのほかにもう一つ見ようと思っていた花があった。
 アカバナヒメイワカガミの群生地を訪れたのだけど、まだちょっと時期が早かったようだった。

アカバナヒメイワカガミ
アカバナヒメイワカガミ

 今回は、新緑、富士山、コイワザクラ、遺言棚などいろいろと楽しめた一日だった。

丹沢・駆け巡り > 丹沢ランニング・レポート > 2007年 > 2007/05/12(コイワザクラ見頃)