くもっていてそれほど暑くもなさそうだったので、どうしようかと思ったのだが、もう7月ということで、真夏のメインルートとしている葛葉川本谷を遡行することにした。
夏の丹沢は、暑いし、みんな高い山へと向かってしまうので、登山者が少なく、一年でもっとも静かな時期である。山小屋など閑古鳥が鳴いている。確かに、暑い中、大倉尾根を登ろうという気にはならないが、沢登りならば、たいへん涼しくて、しかもおもしろい。初心者向けの葛葉川本谷は、次から次へと小滝が現れて飽きることがない。難しい滝もあるが、巻道もはっきりしており、無理をしなければ誰でも楽しめる沢である。そんなわけで、ここ数年、すっかり真夏のメインルートになってしまった。
葛葉ノ泉では、団体さんが準備をしていたほか、数人のおじさんたちが、足ごしらえをしていた。
今回は、まだ梅雨の最中であり、水量もけっこうあって、滝によっては、もろに水を浴びることになってしまう。今日はさほど暑くもなかったので、全身水浴びする気にはなれず、上半身まで濡れそうな滝は巻いていった。
遡行終了地点で昼食。その後、三ノ塔尾根に取り付き、三ノ塔へ登り、あとは表尾根をたどって塔ノ岳へ。そして、鍋割山稜をまわってから大倉へと下りていった。
なお、梅雨明け前であり、夏山シーズン前ということで、まだ丹沢にもそれなりに登山者が来ていたようである。