針ノ木岳

Date:2018/07/15
Route:針ノ木峠→針ノ木岳→スバリ岳→赤沢岳→鳴沢岳→岩小屋沢岳→種池山荘→扇沢

 針ノ木峠からは日の出が見えない。日の出を見ようという人たちは4時には起きて、早々に出発していった。縦走するのでなければ朝食前に山頂に登って日の出を見るという選択肢もあったが、縦走するなら朝食はお弁当にしてもらうしかない。特に考えることなく、お弁当を頼まなかったが、これは失敗だったか。日の出はあきらめて、部屋の窓から槍ヶ岳などの山並みを眺めた。

槍・穂高連峰
槍・穂高連峰
野口五郎岳、水晶岳
野口五郎岳、水晶岳

 朝食は5時半からということだったが、実際には5時15分頃には食べることができた。おかげで、予定よりも早めに出発することができた。種池山荘まで縦走して、そのまま扇沢に下山するので、早めに出発できるのはありがたい。宿泊者には水1リットルを無料でもらえるのだが、1日目は500mlで足りてしまったので、500mlだけ水を分けてもらった。

針ノ木峠からの眺め
右奥に鹿島槍ヶ岳

 5時45分、針ノ木小屋を出発。
 最近は体力もかなり落ちて、以前のようには速く歩けなくなった。一昨年の中央アルプスのようにコースタイムですら歩けないなどということもあるので、まったく楽観できない。しかし、針ノ木岳にはいい感じで登ることができた。
 山頂直下にミヤマクワガタが咲いていたのだが、その場で写真を撮らなかったため後悔することになった。他でも咲いているだろうなどと思ったら、その後二度と見なかったのだ。
 針ノ木岳の山頂からは360度の展望を楽しむことができた。

立山、剱岳
立山、剱岳
槍ヶ岳方面の眺め
槍ヶ岳方面の眺め
八ヶ岳、富士山、南アルプス
八ヶ岳、富士山、南アルプス遠望
後立山連峰
これから向かう稜線

 針ノ木岳からの下り始め、ミヤマオダマキが咲いていた。風に揺られてうまく撮れないが、とりあえず写真を撮っておいた。この花もその後は見なかった。

ミヤマオダマキ
ミヤマオダマキ

 スバリ岳までは大したことないかと思ったが、そんなに近くもなかった。とはいえ、かなりいいペースで歩いていたので、これなら順調に歩けそう。このあともアップダウンが続く。

針ノ木岳
針ノ木岳(スバリ岳から)

 スバリ岳の先で、サルの群れに出会った。こんな高い所にサルがいるとは・・・
 子どもを連れたサルに威嚇されたので、ストックをあげて威嚇し返す。

サル
サル

 その後もアップダウンを繰り返していくが、少しずつ標高を下げていくので、それほどきつくはない。引き続きいいペースで進んで行った。

針ノ木岳、スバリ岳
針ノ木岳・スバリ岳を振り返る

 次のピークは赤沢岳。少しずつ標高が低くなるとはいえ、下った後には登り返さなければならないから楽ではない。とはいえ、まだまだ元気だった。

後立山連峰
後立山連峰(赤沢岳から)
立山、剱岳
立山・剱岳(赤沢岳から)

 赤沢岳から一旦下って登り返したピークが鳴沢岳。少しずつ景色が変わっていくが、相変わらずの快晴で眺めが良い。

蓮華岳、針木岳
蓮華岳・針ノ木岳(鳴沢岳から)
鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳
鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳などの眺め(鳴沢岳から)

 鳴沢岳から下ったところが新越乗越で、ここには新越山荘があり、休憩するにはよいところだったが、休憩取らずに先へ進む。とはいえ、多少疲れてきたので、ペースを落とす。
 次は岩小屋沢岳かと思ったら新越岳で、山頂まで行けるがその先へは進めないということで、新越岳には寄らずに先へ進んだ。そして次のピークが岩小屋沢岳。

蓮華岳、針木岳
蓮華岳、針ノ木岳などの眺め(岩小屋沢岳から)
針ノ木岳からの稜線
針ノ木岳からの山並みを振り返る(岩小屋沢岳)

 種池山荘まではまだけっこうあるが、名前の付いたピークはもうない。多少のアップダウンはあるが、きつい登りはもうない。後ろから速いペースでやってくる人たちがいたこともあって、ペースが上がった。

鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳
鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳

 種池山荘手前のピークは巻いていき、ひたすら歩いた末に種池山荘に到着するとホッとした。大勢の登山者で賑わう山荘の前で休憩。

種池山荘から針ノ木岳を振り返る
針ノ木岳を振り返る(種池山荘)

 種池山荘から柏原新道を下る。このルートは4回目だが、毎回下りである。
 下り始め、コバイケイソウが咲いていた。
 柏原新道の下りは最初こそよかったが、延々と下っていっても、一向に終わらない。そして、下っていくにつれて暑くなってきた。いつまでたっても終わらない下りに、うんざりしてしまった。途中で休憩でも取ればよかったのかもしれないが、ひたすら歩き続けた。この道は二度と歩きたくないと思った。けっこう登ってくる人がいるが、よくこんなところを登ろうと思うものだと思った。
 ようやく登山口にたどりついても、扇沢駅まで車道を歩いて行かなければならない。暑い中、車道を歩いて行くのもつらかった。しかし、当初の予想よりも早い時間に下山することができた。

 今回、針ノ木雪渓を登るため、夏山では珍しくストックを持っていったが、雪渓以外でもストックに助けられたような気がする。以前と比べて体力落ちた現状では、長いルートを歩く際にはストックを使うほうがよさそうである。


針ノ木峠(5:45)→針ノ木岳(6:20-6:30)→スバリ岳(6:59-7:03)→赤沢岳(8:07-8:12)→鳴沢岳(8:47-8:52)→新越乗越(9:17)→岩小屋沢岳(9:53-10:02)→種池山荘(10:48-11:07)→扇沢駅(13:01)

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