針ノ木雪渓を登って

Date:2018/07/14
Route:扇沢→針ノ木峠→蓮華岳→針ノ木峠

 3連休は晴天が続き、暑くなると言う。高い山へ行くには絶好のチャンス。とりあえず確保しておいたムーンライト信州の指定席券を使って北アルプスへ行くことにした。気になることといえば、登山者が殺到しての混雑だが、これはしかたがない。ムーンライト信州は案外空席があったような・・・

 扇沢駅ではアルペンルートを待つ人が大勢いた。ベンチでおにぎり食べて出発準備。登山口で登山届を書いて、いざスタート。朝の扇沢はさすがにひんやりとしていたが、晴れていたし、歩き始めればやっぱり暑い。

 序盤は車道をショートカットするように進み、車道を離れてからも大沢小屋までは傾斜のあまりない道を進む。そして、大沢小屋の先で雪渓に降りていく。
 雪渓の上に立つと、ひんやりとして涼しい〜
 ここでアイゼンをつけて、針ノ木雪渓の登りが始まる。(今回は、雪渓があるので、アイゼンとストックを持っていった。私が夏山でストックを使うのは珍しいことである。)
 針ノ木雪渓・序盤は傾斜も緩く、サクサクと登っていく。

針ノ木雪渓
針ノ木雪渓・登り始め(8:12)

 登っていくにつれ、傾斜が増してくる。
 一旦、傾斜が緩くなったが、しばらくするとまた急になる。

針ノ木雪渓
針ノ木雪渓・まだ前半(8:43)

 結構登ったところで、左手で雪渓の脇で休憩できるところがあった。けっこう急斜面を登っているので、休憩したくもなるが、そのまま登っていった。

針ノ木雪渓で振り返る
針ノ木雪渓・右岸側で休憩する人も(9:03)

 さらに登っていくと、稜線が見えてくる。針ノ木峠まで雪が残っているので、雪渓と青空が接しており、青空に向かって登っていく。

針ノ木雪渓上部
針ノ木雪渓・終盤・稜線への登り(9:35)

 針ノ木峠にたどり着いたところで、アイゼンをはずす。遠くには白馬岳や鹿島槍ヶ岳が見えた。

針ノ木峠からの眺め
針ノ木峠から(9:53)

 針ノ木峠は北と南に展望が開けており、南側には槍ヶ岳や水晶岳などの山並みが見えた。そして、富士山も見えた。

槍ヶ岳、水晶岳などの眺め
遠くに槍ヶ岳、右には水晶岳

 山小屋で受付するにはまだ時間が早いかとも思ったが、とりあえず受付済ませておくことにした。この連休は晴れが続くという予報だから、登山者も多く、この日の針ノ木小屋はこの夏最高の混雑のピークとなっていた。とはいえ、予約して早く登ってきた人はなるべく窮屈な思いをしないようにという対応だった。とりあえず1畳に1人で割り当てられたが、2畳に3人となるかもしれないとのことだった。

 カメラのほか必要最低限のものだけ持って、蓮華岳に向かった。急ぐ必要もないので、のんびりと登っていく。ちょっと急な道を登っていって、ピークにたどり着いたと思っても、蓮華岳の山頂はもっと先だった。展望が良く、登っていくにつれ立山や剱岳なども見えていった。

針ノ木岳
針ノ木岳
槍ヶ岳、水晶岳、赤牛岳、薬師岳
槍ヶ岳、水晶岳、赤牛岳、薬師岳
蓮華岳
蓮華岳

 後半はなだらかな道で、あちこちでコマクサが咲いていた。
 蓮華岳は眺めもよいし、コマクサも多くてよかった。

鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳
鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳
立山、剱岳(手前の斜面はコマクサ群生)
立山、剱岳(コマクサの斜面から)
チングルマ咲く(バックは剱岳)
チングルマが咲いていた(バックは剱岳)

 小屋に戻ったあとは、のんびりしていた。
 午後5時から夕食。
 結局、1畳を1人で使うことができたので、部屋の中では快適に過ごすことができた。
 わりと早い時間に寝てしまった。前夜は夜行列車でろくに眠れなかったから、よく眠れた。


扇沢(6:34)→大沢小屋(7:33)→針ノ木峠(9:52-10:45)→蓮華岳(11:35-11:45)→針ノ木峠(12:39)

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