御来光を見る人たちは3時半頃には小屋を出たようだ。
そこまで意欲はなかったので、小屋で朝食を食べてから出発とした。
5時半から朝食。そして、6時過ぎに出発。さほど寒くもなさそうだったので、長袖シャツにジャージを着て、薄手の手袋をつけて登ることにした。
地蔵岳には昨日登っているので、観音岳への近道を登っていった。それなりに雪があったので、途中から軽アイゼンをつけた。
稜線に出ると、北岳などの眺めが良かった。
振り返ればオベリスクが見える。そして、標高を上げて行くに従い、甲斐駒ヶ岳も見えていった。
観音岳の山頂は賑わっていた。
白峰三山や甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、そして富士山と眺めが良い。
観音岳に登って帰る人も多かったようだが、時間は十分にあるので、薬師岳へ向かった。
右手に北岳を眺めながらの稜線歩きは楽しい。
薬師岳に着くと、そこでまた展望を楽しんだ。
夜叉神峠へ下る人もいたようだが、甲府までタクシーで9,000円とかいうし、3〜4人いればいいが、一人ではちょっと高いな・・・
薬師岳から中道を下っていく人がいた。こちらも歩く人は少なそうだが、雪が少ないから、早く下山するにはよさそうな気もした。しかし、急いで帰らなければならないわけでもない。3時台のバスでもいいのだから、南アルプスの眺めを楽しみながら、来た道を引き返し、地蔵岳まで行くことにした。
観音岳まで戻ると、もはや山頂には一人もいなかった。もうみんな下山してしまったか。
地蔵岳によらずに鳳凰小屋へ下れば早く下山できると思ったが、やっぱり地蔵岳まで行くことにした。もはや他の登山者はチラホラ会う程度。
赤抜沢ノ頭からオベリスクを眺めるが、昨日と違って、ちょっと雲が広がってしまったか。
賽の河原でオベリスクを眺めるが、バックが青空でないのが残念。
そして、名残惜しいけれど、下山開始。
ザレ場はあっという間にぐんぐん下ってしまう。途中で振り返ってオベリスクを見る。これが見納め。
鳳凰小屋まで下ると、ゴールデンウィークの営業が今日で終わりということで、小屋を閉めて下山の準備をしているところだった。今回も「お帰りなさい、○○さん」と笑顔で声をかけてくれた。前日、他の人に同じように声をかけているのを見て、常連さんか知り合いかと思ったが、そういうわけではなかったようだ。昨日の受付の際は、少し休んでからでもいいですよ声をかけてくれたりして、この小屋のスタッフすごくよい。こんなに気持ちよく迎えてくれる山小屋は初めてかも。
さて、暑くなってきたので、荷物を降ろして、ジャージを脱ぎ、長袖シャツ一枚になった。ついでにちょっと休憩してから出発。少し下ったところで、右手の展望が開けて富士山が見えた。
燕頭山までの下りは雪も残っているので、慌てず急がず下っていった。燕頭山で休憩した後、急坂をぐんぐん下っていったが、けっこう時間がかかったな・・・
御座石鉱泉への下りではほんの数人に会っただけで、まったく静かな登山道だった。
12時台のバスには間に合わないとわかっていたので、急がずに下っていったが、観音岳から鳳凰小屋へ近道を下っていたら12時台のバスにも間に合っていたのかもしれない。
それはともかく、時間に余裕があるので、御座石鉱泉でお風呂に入って、のんびり休憩して、3時15分のバスに乗った。
帰りの電車は、連休最後で、「あずさ」の乗車率がすごく高いということで、甲府から「かいじ」に乗って帰ることにした。
今年は例年になく雪が少なかったようで、鳳凰三山に関しては樹林帯に残っている程度だった。土踏まずの部分につける軽アイゼンで十分であり、6本爪のアイゼンは荷物になっただけだった。手袋も2種類用意していったが、薄手のもので十分だった。
まさかこんなに雪がないとは思わなかったので、今回の雪の少なさには拍子抜けした。その分、あぶないところもまるでなかったのだが。もう少し雪のある年にまた行ってもいいかも・・・
鳳凰小屋(6:01)→観音岳(7:20-7:30)→薬師岳(7:50-8:00)→観音岳(8:23)→地蔵岳(9:29)→鳳凰小屋(9:52-10:00)→燕頭山(11:05-11:11)→西ノ平(12:16)→御座石鉱泉(12:50)