御座石鉱泉から地蔵岳

Date:2018/05/05
Route:御座石鉱泉→燕頭山→鳳凰小屋→地蔵岳

 鳳凰三山は、夏と秋に1回ずつ登ったことがあった。
 次は残雪の時期に行きたいと思っていた。
 さて、この時期、夜叉神峠へのバスはない。ドンドコ沢は雪が残っているから、御座石鉱泉から登るのが一番確実である。そんなわけで、御座石鉱泉からピストンで行くことにした。

 御座石鉱泉で登山者名簿に名前を書いて出発。
 急坂登って、なだらかなところに出ると、ツツジが咲いていた。トウゴクミツバツツジのようである。この時期に咲いているというのはやはり早いのだろう。
 西ノ平には林道が通っているようで、車が止まっていた。
 西ノ平の先でもツツジが咲いていたほか、シロバナエンレイソウもチラホラ見かけた。
 西ノ平からの登りはかなりの急登が続く。ところどころで崩壊地の脇を通っていく。延々と登りは続き、次第にうんざりしてくる。燕頭山は遠かった。燕頭山を中間地点ぐらいに見ていたが、地図をよく見てみれば、御座石鉱泉から燕頭山までで標高差が1000mあるのだから、このコースはなかなかきつい。
 燕頭山のベンチで昼食。
 展望が少し開けて観音岳が見えた。
 燕頭山からはなだらかな道となる。前方右手には地蔵岳のオベリスクや甲斐駒ヶ岳が見えた。地蔵岳はまだまだ遠く、標高差もかなりある。

地蔵岳
地蔵岳
甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳

 燕頭山から先へ進んでいくと、少しずつ残雪が現れる。
 鳳凰小屋へ向かう途中のトラバースは雪が多いと要注意だが、今回はすでに雪も少なく、問題なかった。
 燕頭山から鳳凰小屋まではわりとなだらかな道だが、けっこう距離はある。普段より荷物が重いこともあって、やっぱり楽ではない。
 御座石鉱泉から3時間半かけて、鳳凰小屋に到着。鳳凰小屋は1泊2食付き8,000円で、それにプラスでトイレ代が200円だった。

 鳳凰小屋で受付を済ませた後、カメラだけ持って地蔵岳へ登ることにした。
 樹林帯には雪が残っていたが、アイゼンの必要はなかった。
 樹林帯を抜けると、ザレ場になり山頂まで登りにくい道になった。富士山の砂走のようなずるずる滑る道である。

オベリスク
オベリスク

 オベリスクの基部まで登ると、あとは展望を楽しむことにした。
 晴れ渡っていていい天気だった。

オベリスク
オベリスク
仙丈岳と甲斐駒ヶ岳
仙丈岳と甲斐駒ヶ岳

 甲斐駒ヶ岳や仙丈岳も見えた。仙丈岳にはけっこう雪が残っている。
 風が吹くと、さすがにちょっと寒い。

オベリスク
オベリスク(賽の河原から)
観音岳
観音岳

 賽の河原から赤抜沢ノ頭へは雪が残っているが、稜線に上がれば、雪はない。
 北岳などはまだまだ雪が多いが、午後3時ともなると逆光となってしまう。午前中、青空をバックに見たい。

白峰三山
白峰三山
オベリスク
オベリスク(赤抜沢ノ頭から)

 十分に展望を楽しんだら、鳳凰小屋へと引き返していった。登りは歩きにくいザレ場も下る分にはあっさりと下ってしまう。

 小屋に戻ると、着替えて、ダウンを着た。
 鳳凰小屋は昔ながらの山小屋といった感じで、北アルプスあたりの設備の整ったきれいな山小屋とは違うが、スタッフがよかった。受付後に山頂まで行って帰ってきたときには、「お帰りなさい、○○さん」と声をかけてくれた。けっこうお客さんがいたのに、名前を覚えてくれていたのである。
 夕食はカレーと決まっているようだ。ちょっとスパイシーなカレーはお代わり自由。
 消灯もわりと早くて、7時過ぎには消灯になった。
 ちなみに、この日の宿泊は20〜30人程度だったか? テント場もけっこうにぎわっていたので、連休最後はけっこうな登山者が来ていたようだ。


御座石鉱泉(10:32)→西ノ平(11:02)→燕頭山(12:35-12:45)→鳳凰小屋(14:07-14:19)→地蔵岳(15:05)

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