ワインのおかげか、ぐっすり眠ることができた。
朝6時になると、明かりが点いて目が覚めた。
日の出まではまだしばらく時間があるので、ゆっくりと準備を整えてから外へ出る。
そして、親不知ノ頭から御来光を見た。今回は標準ズームしか持っていかなかったが、望遠レンズを持っていくべきだった。70mmではちょっと物足りなかった。
富士山もきれいに見えた。
南アルプスは北岳や間ノ岳に雲がかかっていた。
小屋に戻ると、朝食。
特に急ぐでもなく、のんびりするでもなく、準備して小屋を出た。
出発前に、小屋の前から南アルプスを眺めた。雲が取れてきたものの、北岳にはまだ雲がかかっていた。
8時20分、小金沢山に向けて出発。
まずは熊沢山に登る。うっすら雪が残っているが、問題ない。熊沢山を越えると、笹原になって展望が開け、富士山が眺められた。
石丸峠に下って、登り返すと天狗棚山。富士山は小金沢山に隠れてしまうが、南アルプスがきれいに眺められた。北岳の雲は取れてきたが、まだ少し残っていた。
天狗棚山の次が小金沢山だが、一旦下って登り返しても、なかなか山頂にたどり着かない。案外遠かった。
ようやくたどりついた小金沢山は南側が開けていて、富士山がよく見えた。蛭ヶ岳や檜洞丸などの丹沢山塊が眺められ、その右には海が輝いて見えた。
小金沢山から先へと縦走したいところだが、年末年始はバスがない。今日は夕方までには帰っておきたかったので、小金沢山で引き返すことにした。1時台のバスに乗るつもりではいたが、急げば11時台のバスに間に合うかもしれない。時間を気にしながら下っていくことにした。
この頃には北岳にかかっていた雲も取れて、南アルプスがすっきりと眺められた。
石丸峠まで戻って、時計を見ると、10分ぐらい遅い。上日川峠へは急ぐことにした。
樹林帯に入る前に、最後の展望を楽しんだ。
一旦車道に降りるところで、奥秩父の山並みを見ると、雪は少ないようで、白くなかった。
上日川峠で時間を確認すると、やっぱり、どうも10分ぐらい遅い。これは11時台のバスは無理だと思い、ゆっくり下ろうかと思ったが、昨日の登りの時間も考え、思い直してまたあきらめずに下ることにした。林道に出たところで、時計を見ると、やっぱり10分遅かったか。最後、完全に間に合わないとはっきりしたところで、急ぐのはやめたが、裂石の大菩薩峠登山口バス停には12時4分に到着。2本目のバスは11時57分発だったので、惜しかった。泊まりで荷物が多かったのと登山靴だったので、あまり早くは歩けなかった。
次のバスは1時33分なので、のんびりバスを待った。介山荘で分けてもらったお湯でコーヒーを飲み、パンを食べた。なお、バス停前の番屋茶屋は昨日も今日もお休みだった。
大菩薩峠(8:20)→石丸峠(8:41)→小金沢山(9:30-9:38)→石丸峠(10:20)→上日川峠(11:12)→裂石(12:04)