10年前に訪れた時はくもっていてまったく展望を楽しむことができなかった。
しかし、晴れていれば乾徳山は展望の良い山である。
そこで、天気の良い日を選んで行ってみようと思っていた。
朝の時点ではけっこう雲があったが、時間とともに晴れてきそうではあった。
塩山駅から西沢渓谷入口行きのバスに乗っていった。天気も良く、登山者の姿も多く、バスは2台で行くことになった。乾徳山に登る人も多いかと思ったが、ほとんどが西沢渓谷へ行く人たちだったようで、私の乗ったバスで乾徳山登山口で降りたのは私だけだった。
バス停からしばらくは車道歩き。
けっこう歩いて、ようやく登山口にたどり着き、登山道に入る。
しばらく登ると銀晶水の水場で、ちょっと喉を潤す。
国師ヶ原へ登っていく途中、振り返ると、木々の間に富士山が見えた。狙いが当たって、展望を楽しめそうである。
錦晶水の水場は銀晶水よりもはるかに水量が多かったが、ここは素通りした。
国師ヶ原のあたりまで登ると、山頂方面が見えてきた。
国師ヶ原十字路を直進する。
樹林帯を抜けると、一気に視界が開け、振り返ると富士山がきれいに見えた。
月見岩のところで、右手の道満尾根からの登山道と合流し、左に曲がる。
樹林帯に入っていくと、クサリやハシゴの岩場が現れてくる。岩場の上は眺めも良いので、展望を楽しみながら登っていった。岩場の中ではカミナリ岩のあたりが慣れないとちょっときついだろうか。
最後の鳳岩では順番待ちでしばらく待たなければならなかった。
写真で見ると、なかなかすごい岩場のようにも見えるが、岩の割れ目がいい足場になるので、特段むずかしくない。10年前だが一度登っているし、問題ないとわかっていたので、あっさりと登ってしまった。
クサリを登ってしまえば、山頂である。
けっこう賑わっていたが、それなりに座る場所もあったので、昼食を食べ、しばらくは富士山、南アルプス、奥秩父、大菩薩などの展望を楽しんだ。
前回は、山頂からさらに先へ進んで水ノタルから下山道に入ったが、こちらは見るべきものもないので、今回は登ってきた道を引き返すことにした。
鳳岩のクサリ場は登ってくる人で順番待ちなので、迂回路を使って下る。
そして、あちこちで展望を楽しみながら下っていった。
月見岩で最後の展望を楽しんだ後、道満尾根へ向かうことにした。
道満尾根に入ると歩く人も少し少なくなった。
しばらくはなだらかな道が続くが、車道出合からはぐんぐんと下っていく。
道満山のあたりはゆるやかになるが、その先はまたひたすら下って、やがて徳和峠の登山口に降り立ち、あとはバス停まで車道を歩いて行った。
乾徳山登山口バス停(9:47)→国師ヶ原(10:54)→扇平→乾徳山(11:59-12:31)→扇平→道満山→乾徳山登山口バス停(14:23)