権現小屋の朝食は5時半からだった。この時間だと日の出が見られない。
朝食を遅れて食べた人もいたようだが、そこまで頭が回らず、日の出はあきらめてしまった。
出発の準備をして外に出ると、小屋の前からは南アルプスがきれいに見えた。
権現小屋を出発。
登山道を登ると、展望が広がり、北アルプス、御嶽山、中央アルプスなどもよく見えた。もちろん、赤岳方面もよく見えた。
赤岳へ向かって下り始めると、まもなく長いハシゴで、ちょうど登ってくる人がいたので、しばらく待機。やたらと長いハシゴだが、特段問題はない。
西から東に雲が流れているところに入ると、展望を楽しめなくなったが、それも束の間で、その後は再び展望を楽しみながら歩いていった。
キレット小屋でちょっと休憩。朝のうちは気温も下がっていたので、防寒具代わりにレインウェアを着ていたが、天気はいいし、もはや不要になっていた。
赤岳へはけっこう標高差があり、400m以上登らなければならない。権現岳もそうだが、赤岳や阿弥陀岳などこの辺の山は皆険しいから楽ではない。
やがて岩稜が近づいてくる。天狗尾根の岩峰がなかなかすごい。
そして、岩稜を登っていく。途中、ところどころで振り返れば、権現岳や富士山がよく見えた。
岩場を登っていると、けっこう風が吹いており、帽子を吹っ飛ばされてしまった。
文三郎尾根へのトラバースルート、真教寺尾根といった分岐を過ぎ、文三郎道と合わさると登山者が一気に多くなった。
赤岳山頂は大勢の登山者で賑わっていた。晴れ渡っていて、360度の展望が素晴らしい。
赤岳から阿弥陀岳へ向かう。
中岳を越え、コルから先はけっこう急な登りとなる。
阿弥陀岳に登ると、南陵を登ってきた人たちもいて、賑わっていた。
阿弥陀岳から御小屋尾根を下ろうかとも思ったが、行者小屋に下った方が早いようなので、行者小屋へ下った。行者小屋からは沢沿いのコースになるが、なかなか長くてうんざりしてしまった。ようやく美濃戸山荘にたどり着くと、ここからは林道になるが、美濃戸口まではまだまだ歩かなければならなかった。
連休最終日ということで、帰りのあずさも混んでるだろうか?
時間が早いからまだ混んでいないか? 気になった。
駅に着いたら早く切符を買って、ホームに行くことにする。
茅野駅では多くの人が指定席券売機に並ぶ。しかし、自由席なら右にある普通の券売機でも買うことができる。あまり知られていないようで、こちらに並ぶ人はおらず、すぐに買うことができた。
やってきた「あずさ」はデッキにも人がいて、自由席は満席かと思った。それでも、中へ入っていったら、窓側に空席があったので、座ることができた。茅野駅から乗って座れた人は少なかったので、運が良かった。切符を早く買えたのがよかった。
権現小屋(6:14)→キレット小屋(7:20-7:23)→赤岳(8:39-9:00)→中岳(9:31)→阿弥陀岳(9:57-10:07)→行者小屋(10:51)→美濃戸口(12:39)