南八ヶ岳の南部の山は、登山口までのバスがないため訪れたことがなかった。
しかし、毎度同じようなところばかり歩くよりも、違った山を歩きたい。
というわけで、今回はタクシーを利用していくことにした。
小淵沢からは、ちょっと雲が出ていたが、南アルプスの鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳が見えた。
タクシー乗り場に並ぶと、それなりに登山者がいて、あっさりと4人で観音平まで行くことが決まった。ただ、タクシーがなかなか来なくてちょっと待たされたのだが。
タクシーに乗車して観音平へ出発すると、すでに八ヶ岳には雲がかかっていた。これは、何も見えないかもな・・・と思いつつ、観音平へ向かう。
観音平はすごいことになっていた。駐車場のかなり手前から路上駐車の車の長〜い列ができていた。3連休初日が悪く、2日目から晴れという予報では、登山者が集中してしまうのはしかたがない。
観音平から編笠岳を目指して登っていく。
雲海、押手川と快調に登っていった。その後、若干ペースは落ちたが、やがて樹林帯を抜けると山頂まではあと一息。
展望は期待していなかったが、編笠山に登ったら、権現岳や赤岳などが眺められた。下界はあまり見えなかったが、山の上はまだ晴れていたのだった。
登山者で賑わう山頂でしばらく休憩した後、権現岳へ向かう。
鞍部にある青年小屋への下りは後半、大岩ごろごろの道になり、ペンキマークをたどって下っていった。
登山者で賑わう青年小屋を通過して、権現岳へと向かう。
どうも最近は体力も落ちたようで、歩くペースははっきりと落ちる。
登っていくにつれて険しくなってくる。
東ギボシをトラバースすると権現岳まではもう一息。
権現小屋に入る前に、とりあえず山頂に登った。(くもっていて赤岳は見えなかった。)
権現小屋は小さな山小屋だが、連休で天気がいいとあって、かなり混んでいた。小屋番一人ではたいへんそうだった。
夕方、晴れてきたので、カメラを持って外に出ていくと、赤岳や阿弥陀岳などがきれいに見えた。南アルプスも見えたが、山頂付近が雲の上に出ているだけだった。
そのまま日が沈むまで展望を楽しんだ。
小屋に戻ると、すでに夕食になっていた。
夕食はカレーにカボチャのスープ。けっこう人数が多かったが、一度で全員食事できた。電気のない小屋なので、明かりはランプのみ。ランプの明かりが届かないところではヘッドランプが必要だった。
夜、外に出てみれば、満天の星空が広がっていた。
天の川を見たのは何年ぶりだろう。
いちおう8時半消灯ということだったが、早くから寝る人の方が多かったようである。
観音平(10:05)→雲海(10:36)→押手川(11:03)→編笠山(11:51-12:19)→権現岳(13:52)