草津白根山は噴火警戒レベルの引き上げに伴って、3年ほど湯釜を見られない状況が続いていた。今年の6月に噴火警戒レベルが引き下げられ、湯釜を見られるようになった。ただし、火口から500m以内は立入規制されており、登山可能なのは湯釜西側の登山道に限られる。
草津白根山は標高2000mまでバスで上がれてしまうので、お手軽に楽しめる山である。観光客が多く、湯釜は駐車場から10〜15分程度登るだけである。
バスを降りると、さっそく湯釜を見に行った。
なお、白根山の山頂へ登ることはできず、登れるのは湯釜の展望台までである。
湯釜の色がまだ独特である。蔵王の御釜はエメラルドグリーンだが、湯釜は御釜とはかなり色味が違う。これが自然とは思えない色である。
湯釜の展望を楽しんだら、来た道を引き返す。
道路を渡ると、弓池があり、その横から登山道に入る。
ひと登りで逢ノ峰に到着。山頂には四阿があった。
白根山が見えるが、もちろん湯釜は見えない。
南側に下っていくと、本白根スキー場である。
ここから本白根山への登山道は周回するように作られているが、真っ直ぐ登らず、左から回り込んで行くことにした。
しばらくは平坦な道が続く。擦れ違う登山者が多いが、私と同じ方向に歩いている人を見かけない。逆向きに回る人が多いようである。
途中、ちょっと急な登りが続いた。(これを嫌って逆向きに歩く人が多いのか?)
しばらくすると、鏡池の分岐となり、ちょっと寄っていく。
分岐に戻って、登っていくと、鏡池を見下ろすことができた。
樹林帯を抜けると、視界が開け、目指す展望所も見えてきた。
コマクサ保護のロープが設置された道が展望台へと続く。
展望台は最高地点というわけではないが、にぎわっていた。
展望所からちょっと下ると分岐となり、左へ探勝歩道最高地点を目指す。さきほどの展望台から探勝歩道最高地点まではずっと気持ちの良い道である。夏ならコマクサが楽しめるところでもある。
本白根山の最高地点には登山道が通じておらず、三角点にも行けないが、このあたり一帯を山頂と思って楽しむのがよいか。
展望を楽しみながら、最高地点から引き返す。浅間山の左には遠く富士山も眺められた。(写真ではかすかに写っていた程度だが)
展望台西側の分岐まで引き返した後、中央火口の西側を回り込んでいく。
このへんもなかなかいいところである。
中央火口を後にして、本白根スキー場へと下っていく。
車道に出たら、逢ノ峰には登らず、左手の車道を歩いて、レストハウスへと戻っていった。
急ぎ足で歩いたので、2時間ちょいでまわってしまった。
時間に余裕があるなら、殺生河原へ下っていけばおもしろいかもしれない。
白根火山バス停(11:37)→火口展望台(11:46-11:49)→逢の峰(12:06)→鏡池(12:38)→白根探勝歩道最高地点(13:02-13:05)→白根火山バス停(13:39)