越後駒ヶ岳へのルートはいくつかあるが、ほとんどの人は枝折峠から登ることだろう。
銀山平行きのバスは日曜祝日のみ、1日1本の運行である。マイカー利用ならともかく、電車・バスの利用だと登れる日が限られてしまう。これまで何回か計画してきたが、見送ってきたのはそのためである。本当は、花の時季に行きたかったが、なかなかタイミングが合わなかったのだからしかたがない。花はなくても晴れてくれれば・・・
6時30分、小出駅前からバスに乗る。マイクロバスで、乗客は3人。枝折峠までは1時間と5分。枝折峠の駐車場は多くの車がとまっていた。
ところで、山と高原地図のコースタイムで歩くと、帰りのバスには間に合わない。ネットの情報を見ると、どうやらこのコースタイムはかなり余裕を持たせているらしく、実際にはそんなにかからないらしい。バスに乗り遅れる心配はしなかったが、タイムを気に留めながら歩くことにした。
標高1065mの枝折峠からスタート。ここまでバスで上がれるのは助かる。他の登山口だと標高が低いから登りがきつくなるのだ。
歩き始めてまず見えたのは荒沢岳だったが、7時半過ぎの時点ですでに雲がかかっていた。
さらに少し行くと目指す越後駒ヶ岳た見えたが、こちらもすでに雲がかかっていた。
枝折峠から越後駒ヶ岳まではけっこう遠い。標高差は1000m程度だが、距離が長い。とはいえ、前半は小さなアップダウンがあるが、概ねなだらかな道だったので、サクサク歩いていった。
道行山の手前で分岐となり、よく確認せずに道行山に登ってしまった。道行山は分岐のすぐ上だが、そのまま先へ進んでしまった。(分岐には道標があり、本来間違えるような場所ではない。)ずっと下りが続くのでおかしいと思って、地図を確認して、間違いに気付いた。道行山は越後駒ヶ岳へのルートからわずかにはずれていたのだった。分岐まで引き返して、次の小倉山を目指す。
小倉山もピークはルートからはずれていたようで、気付かずに通り過ぎてしまった。(休憩している人たちがいて、標識もあったが、よく見なかったのだ。)
百草ノ池は標識のみで池は見えなかった。(下山の際、上から池が見えた。)
前半はなだらかだったが、後半はそれなりの登りとなる。
前駒あたりまで行くと、眺めも良くなる。山頂方面はけっこう青空が見える。
岩場を登っていくと、やがて駒ノ小屋に到着。水場で喉を潤し、さらに水を補給して、山頂に向かう。
越後駒ヶ岳〜中ノ岳の稜線に出て、右へ少し行けば、越後駒ヶ岳の山頂である。
すでに雲が広がって、わずかに八海山や荒沢岳が眺められた程度で、しかも見えたのは束の間だった。
駒ノ小屋まで下ったところで休憩。素泊まりの小屋だが、ここに泊まって中ノ岳へ縦走すればもっと楽しめるかもしれない。(日帰りにしたことをちょっと後悔。)
山と高原地図のコースタイムはかなりゆったりしたものだった。バスは枝折峠を4時35分発だが、3時間ぐらい前には下山してしまうだろう。それで、小倉山から小倉尾根を下ることにした。
小倉山の分岐からひと登りで山頂に着く。ここからは駒の湯まで標高差1000mをひたすら下る。下り始めてまもなく、登ってくる人が1人いたが、その後は誰にも会うことはなかった。
1箇所展望の開ける場所があったが、基本的に展望を楽しめるようなルートではなかった。
延々と下りが続き、うんざりしたが、駒の湯温泉の建物が見えてくるとほっとする。
最後に吊り橋を渡って、舗装道路に出るが、これで終わりというわけにいかない。この先はひたすら舗装道路を歩いて行った。
国道352号線に出ると、灰の又バス停があるが、これは枝折峠と同じ路線のバスで1日1本だから、ここからさらに大湯温泉まで延々と歩いていった。
大湯温泉でバスの時間を調べると、まだしばらくあったので、時間調整した。近くには日帰り入浴施設などもあった。
高い山ではないし、油断して日焼け止めを持っていかなかったのだが、けっこう日差しを受けたので、かなり日焼けしてしまった。
枝折峠(7:37)→明神峠(7:55)→道行山(8:29-8:44)→百草ノ池(9:33)→越後駒ヶ岳(10:36-10:55)→百草ノ池(11:48)→小倉山(12:13-12:18)→駒ノ湯(13:59)→灰の又(14:15)