4時になると、小屋の明かりが点けられ、活動開始。
朝食を食べて山頂へ登る。
日の出は5時頃と思っていたが、雲があったため、雲の上に出るまで待たなければならなかった。
日の出を見たら、山小屋へ戻る人も多かったが、南駒ヶ岳のほうに向かう人もチラホラいた。
南駒ヶ岳へ花崗岩の白い稜線を行く。疲れも残っているから無理せず、展望を楽しみながら歩いていくことにした。
下っていったところで振り返ると、空木岳がなかなか格好がいい。
登り返してたどり着いたのが赤椰岳。正面に南駒ヶ岳、振り返れば空木岳と眺めが良い。
赤椰岳と南駒ヶ岳の鞍部へ下ると摺鉢窪避難小屋への分岐で、下の方に避難小屋が見える。そして、南駒ヶ岳へ登る。
南駒ヶ岳の山頂は若い人の団体さんがいて賑わっていた。
山頂からの眺めは素晴らしく、しばらくは周囲の山々を眺めていた。
越百山の方にも行きたかったが、ここで引き返すことにした。越百山のほうが近いのに、それより遠くて高い空木岳に登り返すというのも楽ではない。
しかし、まあ、とにかく歩いていった。
空木岳まで戻れば、もうあとは下るだけなので、ホッとした。
山頂で再び展望を楽しむ。
空木岳を出発。下山開始である。
駒峰ヒュッテの前で分岐するが、もちろん今回は展望の良い尾根を下る。ハイマツの中に巨岩の点在する眺めの良い稜線を下る。この稜線はなかなか良い。越百山に向かわずに引き返したが、こちらはこちらで十分に良いコースだと思った。
ひと下りして、さてその下はと見ると、巨大な岩が現れた。一目見て駒石だとわかる。
駒石あたりまでが非常に気持ちの良い尾根だった。
その後、樹林帯に入ると、空木平経由の道と合流。それからが長かった。
ヨナ沢の頭はどこだかわからなかった。ひたすら下っていくと、迷尾根の標識があり、小地獄、大地獄の難所(といっても、しっかり整備されているので問題ない)となった。
マセナギの先で登山道と遊歩道に分かれるが、登山道を下る。
けっこううんざりしながら下っていき、ようやく水場に到着すると、ホッとした。
歩きやすい道をひたすら下っていくと、やがて駐車場のある林道終点に到着。マイカー利用ならここで終わりだが、バス停まではまだまだ長い。ひたすら登山道を下っていき、やがて車道に出ると、そのまま菅の台バスセンターまで歩いていった。
今回は予想外に疲れて、きつい山歩きとなった。
しかし、久しぶりに夏山を縦走できたのは良かった。日帰りの山にもいい山はいっぱいあるが、夏休みにはやはり1回は小屋泊まりでロングコースを歩きたい。
今回、南駒ヶ岳から越百山まで行きたいとも思ったが、下山後タクシーを呼ばなければならないし、南駒ヶ岳から引き返すことにした。越百山から下山する人もいそうだったが、うまく同じ時間帯に下山してタクシーに同乗できるとも限らないし、事前の調査も十分でなかった。それで、当初の予定どおり、下山後のバスが確実な方にしたのだった。
空木岳(5:20)→赤椰岳(6:14-6:16)→南駒ヶ岳(6:47-7:03)→赤椰岳(7:40)→空木岳(8:52-9:00)→空木平分岐(9:42)→マセナギ(11:16)→池山避難小屋水場(11:45-11:58)→林道終点(12:44)→菅の平バスセンター(13:35)