韮崎の駅からは似たような山が2つ見える。八ヶ岳と八ヶ岳とそっくりの山。標高差は1000m以上あるが、八ヶ岳の方が遠いため実によく似ている。それゆえニセ八ツとも呼ばれる山、茅ヶ岳。
昨年、瑞牆山に行った際、深田公園行きのバスで茅ヶ岳に向かう登山者が大勢いるのを見て、これはいいかも・・・と思ったので、今回行ってみることにした。
韮崎駅から深田公園までバスで20分と案外近いのもよい。
バス停のある駐車場からスタート。しばらくは、幅の広いなだらかな道を行く。途中、林道を横切り、さらにしばらく進んで行くと、やがて道幅も狭くなって山道らしくなる。
女岩は立入禁止となっていて、周辺を迂回するルートになっていた。真っ直ぐなだらかに登っていた道が右に折れると急な登りとなる。そして、急登が一段落すると、樹林帯を登っていく。すでに葉を落とした木が多かったが、きれいな紅葉も見られた。
しばらく登ると、木々の向こうに奥秩父の山並みが見えるようになった。
深田久弥終焉の地には石柱が立っている。
どこかで展望が開けないかと思いながら登っていくと、岩場があって、瑞牆山、金峰山、国師ヶ岳などの山並みが一望できた。
そこから山頂まではもう一息。振り返れば、富士山も眺められた。
茅ヶ岳の山頂は大勢の登山者で賑わっていた。山頂からは360度の展望が開け、富士山、奥秩父、八ヶ岳、南アルプスなど多くの山を眺められた。
茅ヶ岳から金ヶ岳に向かう。急坂を下って、登り返すとまもなく石門をくぐる。
そして、金ヶ岳南峰への登りでは振り返ると、茅ヶ岳の左に富士山が見える。
金ヶ岳南峰から先ではところどころで左手の展望が開けて、南アルプスが見えた。
金ヶ岳は南側が開けて南アルプスが眺められた。あとは下山するだけなので、ここでまた休憩。
富士山も見えたが、もう少し開けたところはないかと思ったら、明野方面に下り始めるところで富士山方面が眺められた。
下山路では右手の木の間から八ヶ岳が見えたので、どこかで視界が開けないかと思いながら下っていったら、崩壊地があり、下はすっぱり切れ落ちた崖。でも、そのおかげで八ヶ岳がきれいに見えた。
その後は紅葉・黄葉も楽しみながら下っていき、車道に出ると、右が明野ふれあいの里。ちょっとよってみたが、バス停はこちらではなかったので、すぐに引き返して車道を真っ直ぐ歩いていく。
南アルプスや八ヶ岳が眺められた。
茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停には当初の予定よりもかなり早く着いてしまった。何もないところでじっとしていてもしょうがない。車道を直進していき、バス路線に出たところで左折し、浄居寺バス停で時刻表を見れば、10分ほどで次のバスがやって来ることがわかった。バスの本数は少ないが、タイミングがよかった。
最後に韮崎駅のホームから茅ヶ岳の写真を撮ったので、掲載しておこう。
茅ヶ岳はわりと手軽に登ることができ、展望もよかった。人気があるのもうなずける。冬に登ってもいいかと思ったが、冬季はバスが運行していないようである。
深田公園(9:15)→茅ヶ岳(10:24-10:38)→金ヶ岳(11:12-11:22)→明野ふれあいの里(12:28)→茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口(12:53)→浄居寺バス停(13:18)