鳥海山

日付 :2012/07/28
コース:鉾立→御浜→七五三掛→御室→新山→御室→七五三掛→御浜→鉾立

 昨年の夏に計画していたものの、新潟の大雨の影響で行き損ねた山へ出かけることにした。
 7月27日、上野駅21時15分発のあけぼのに乗車。象潟到着予定は28日の5時36分である。寝ている間に現地に到着して、朝から山へ向かうことができるのは便利である。夜行高速バスより安心感もあるし・・・。

あけぼの
あけぼの

 朝、あけぼのから鳥海山の方を眺めると、雲がかかっていた。朝のうちガスがかかっていても日中には晴れるというのはよくあることだ。お昼には晴れてくれることを期待するしかない。(朝のうち晴れていてもお昼にはガスがかかるというのもよくあるパターンではるのだが。)

 6時10分、象潟駅発のバスに乗る。鉾立到着予定は6時45分。
 象潟口の鉾立は標高1160mで、バス利用の場合、最も楽に登れるのが鉾立からのルートである。
 酒田からもバスが出ているが、酒田駅前を8時22分発となっていたので、夜行で行く場合は、象潟からのバスを利用するのがいいのだ。
 鉾立には大きな駐車場があって、利用者も多い。登山者以外の観光客も多いようである。

 さっそく鉾立から歩き始めるが、ガスがかかっていて展望なしである。
 多くの高山植物が咲いていたので、花を見ながら歩いていったが、景色がまったく見えないのは寂しい限りである。御浜からは鳥海湖が見えるはずが、ガスがかかっていて何も見えず。そして、稜線上では風も強かった。
 御浜から先は高山植物も多かったが、風が強くて写真も撮りづらい。七五三掛(しめかけ)で分岐があり、右の外輪コースを行く予定だったが、稜線上は風が強いし、ガスで何も見えないので、左の千蛇谷コースを取ることにした。千蛇谷雪渓を渡り右岸側をしばらく登った後、再び雪渓を渡り返して御室へと登っていく。
 大物忌神社のある御室から新山へは岩場となる。山頂付近はいくつもの岩峰があるようで、岩峰と岩峰のすき間のようなところを下って、登り返すと山頂だった。
 相変わらずくもりの天気だったが、この頃になるとときおりガスが吹き飛ばされて、景色が見え始めた。山頂からも束の間ガスが晴れて周囲の景色を眺めることができた。

山頂からの眺め
束の間の晴れ間

 御室に下ると、しばらく休憩。相変わらずくもっていて、風が強かったので、Tシャツ一枚では寒かった。相変わらずの天気だったので、登りと同じルートを下ることにした。千蛇谷へ下ると強風から逃れられてホッとする。
 少しずつガスが薄れてきていたので、多少は景色を楽しめるようになった。千蛇谷雪渓にはまだ雪が豊富に残っていた。

千蛇谷雪渓
千蛇谷雪渓

 鳥海湖は見えないままだったが、賽ノ河原まで下ると、眺めが良くなった。

賽ノ河原
賽ノ河原
賽ノ河原からの眺め
青空も出てきた

 さらに下って、鉾立までもう少しというところで、展望台によって見ると、下ってきた登山道がなだらかなのに対して、北東側は意外なほどにも急峻な谷になっていたことがわかり、驚かされた。
 鉾立からのバスは象潟行きが1日2本、酒田行きが1日3本だったが、酒田行きのバスが早かったので、酒田行きのバスに乗った。

 結局のところ、くもっていて展望はほとんど楽しめなかった。
 しかし、高山植物は多く、いろいろな花を楽しむことができた。もともと、高山植物を見るのを楽しみにして行ったので、その点では十分に楽しむことができた。

 鳥海山には多くの高山植物が咲いていた。以下にその一部を掲載する。

チングルマ
チングルマ
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ
イワカガミ
イワカガミ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
イワブクロ
イワブクロ
チョウカイフスマ
チョウカイフスマ
ミヤマダイモンジソウ
ミヤマダイモンジソウ
トウゲブキ
トウゲブキ
ハクサンシャジン
ハクサンシャジン
クルマユリ
クルマユリ
ヒナザクラ
ヒナザクラ
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