武尊山
日付 ：2011/10/10
コース：スノーパルオグナほたかスキー場→前武尊→武尊山→高山平→田代湿原→武尊牧場
前夜は片品村花咲にある宿に泊まった。
登山者向けに、午前5時半から朝食。そして準備ができ次第、出発。登山口までは宿の車で送ってもらう。私の他に2人の登山者がいた。
一般車はスキー場の下までしか入れないが、宿の車はゲートを通り、スノーパルオグナほたかスキー場を登っていく。ゲートの先、しばらくは未舗装の道だが、その後、コンクリート道になり、終点まで車で登っていく。そして、標高1700mぐらいのところから歩き始めることになった。ここまで車で入ってしまうと、随分と楽な登りになる。
ゲレンデを登る（左）・この辺、すでに紅葉している（右）
ゲレンデの左端に登山道がつけられていた。まずは真っ直ぐに登っていき、左手の木が切れたところで、左手に登っていき・・・登り始めて10分足らずで、天狗尾根の登山道に合流し、前武尊へ向かう。途中、チラチラと遠くの山が見えた。今日は展望がよさそうである。
前武尊には日本武尊の像があり、東側が開けていた。
日本武尊の像
皇海山（前武尊から）
前武尊から歩いていくと、まもなく川場剣ヶ峰が見えてくる。川場剣ヶ峰は崩落が激しいため、登れなくなっており、右を巻いていく。笹が倒れていて、滑りやすい巻き道である。
川場剣ヶ峰
川場剣ヶ峰を巻いていくと、次の岩峰が見えてくる。
次の岩峰が見えてくる（これは登れる）
鞍部に出ると、次の岩峰をクサリを伝って登っていった。「山と高原地図」には「ピーク越しのルートは危険、初心者は巻き道を」と書かれている。巻き道は左についている。
岩峰に登ると、360度の展望が広がった。さえぎるものもなく、その場で体の向きを変えるだけで、360度の展望を楽しむことができる。素晴らしい眺めだ。
岩峰から武尊山方面の眺め
遠く富士山も見えた
岩峰の下りはちょっと緊張する。幅が狭いので、バランスを崩したら転落してしまいそうだ。とはいえ、難しいわけではないので、慎重に下ればOKだ。
岩峰を下ると、次は家ノ串山へと登っていく。振り返れば川場剣ヶ峰がよく見える。
家ノ串山への登りで川場剣ヶ峰を振り返る
家ノ串山を越え、中ノ岳の南で武尊牧場からの道と合流。
細長い窪地に3つの池が続く三ツ池を過ぎれば、もう山頂までわずか。
三ツ池
山頂からは360度の展望を楽しむことができた。
赤城山、皇海山、日光白根山、燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、巻機山、谷川岳、苗場山、登ったことのある山、まだ登ったことのない山、多くの山を眺めることができた。八ヶ岳、南アルプス、奥秩父、富士山も眺められた。
まだ早い時間だったが、すでに5〜6人の登山者が登ってきており、その後も何人か登ってきた。
中ノ岳〜川場剣ヶ峰（左奥に日光白根山、中程奥に皇海山）
右手前に剣ヶ峰山、遠くに富士山、奥秩父、南アルプス、八ヶ岳
左に谷川岳、右に朝日岳（左奥には苗場山も）
山頂でしばらく展望を楽しんだ後、下山開始。中ノ岳南の分岐までは来た道を戻っていった。
分岐で、左の武尊牧場へと下っていく。燧ヶ岳や至仏山がよく見えた。
燧ヶ岳
クサリ場もあったが、その後はなだらかな歩きやすい道となった。登ってくる人にも随分すれ違った。ただ、ちょっとぬかるんでいるところも多かった。
高山平の分岐で時間に十分な余裕があったので、左の田代湿原へと下っていった。こちらに進むと、まったく人に会うこともなくなった。
さらになだらかになり、歩きやすい道になり、紅葉も見頃になっていた。
田代湿原に着くと、ベンチがあったので、ここで昼食にした。宿で用意してもらったお弁当である。
田代湿原は紅葉が見頃だったが、人も少なく静かだった。散策に来たと思しき夫婦と、三脚を持った人に会っただけだった。
田代湿原
紅葉が見頃だった
紅葉が見頃の田代湿原を一回りしてから、武尊牧場へ向かう。すぐに分岐となり、時間的には大差はなさそうだったので、花咲湿原経由の道をたどることにした。
花咲湿原
東俣駐車場へ向かっている途中、とんだ大失敗をしてしまった。
地図には載っていないルートがいくつかあったのだが、道を間違えたと勘違いして後戻りして迷ってしまったのだ。こんなところで道に迷うとは夢にも思わず、ちょっと焦ってしまった。地図上のどこにいるか勘違いしたのが原因だった。地図をよく見れば間違っていないことがわかったはずなのに。随分と時間をロスしてしまった。
東俣駐車場は大きな駐車場だったが、一台も車が止まっていなかった。実は林道が通行止めになっていたらしい。どうりで田代湿原もほとんど人が少なかったわけだ。
高山平から武尊牧場への登山道にたどり着くと、そこは舗装された道だった。
舗装された道を下っていくと、武尊牧場キャンプ場で、案内板に従って、リフト乗り場まで歩いていった。リフトに乗る前に宿に電話した。
リフトを下っていくと、皇海山や日光白根山がよく見えたので、2つめのリフトに乗る前に写真を撮った。
左に日光白根山、右に皇海山
そして、2つのリフトを下っていくと、リフト乗り場の脇に宿の車が待っていてくれた。
宿の車で「花咲の湯」に向かい、のんびり温泉に浸かった後、宿の車で駅まで送ってもらった。本来、送迎は武尊口バス停までのはずだったので、大いに助かった。
Start（6:30）→天狗尾根分岐（6:39）→前武尊（7:03-7:08）→岩峰（7:30-7:37）→家ノ串山（8:04）→武尊山（8:40-9:08）→高山平（10:24）→田代湿原（11:02-11:27）→武尊牧場（13:07）