ツツジと同様にサンショウバラの開花も遅れているということだった。
先週、ようやく咲き始めたということだったので、そろそろ見頃の時期である。
今週末の予報は、土・日ともに雨となっていたが、土曜日になって予報が変わり、日曜日はなんとか山に行けそうだとなると、すかさず出かけていくことにした。
1ヶ月ぶりの三国山稜だが、1ヶ月違うと随分と様子も違う。前回は、とにかく新緑がきれいだったが、今はもう緑も濃くなってきた。雲が多かったこともあり、今回はしっとりと落ち着いた様子だった。
展望も期待できなかったので、立山にはよらずにアザミ平へ向かう。途中にある「天狗ブナ」は見事な大木である。
アザミ平のあたりではシロバナノヘビイチゴがいっぱい咲いていた。
三国山まではチラホラ人に会ったが、三国山から先はまるで人に会わなくなった。前回はやたらと歩いている人が多かったが、あれはやっぱり特別で、普段は歩く人の少ないところである。
明神峠の先、登山道を登ってまもなくの場所、そしてさらにその先の鉄塔のそばのサンショウバラも花は咲いていなかったし、散ってもいなかった。
今年はサンショウバラも花付きが良いと言われていたが、違ったのだろうか?
はたしてサンショウバラは咲いているのか、ちょっと不安になりつつ先へ進む。
ところどころでヤマツツジやギンリョウソウが咲いていた。
悪沢峠まで行って、ようやくサンショウバラの花が咲いていてホッとした。
かなり散っていたが、まだけっこう花が咲いていた。
サンショウバラの小径も花が多く、やはり今が見頃に違いはなかった。しかし、午後2時を回っていたこともあってか、他に誰もいなかった。
世附峠から不老山に登る。(いまだに浅瀬方面も駿河小山への林道も通行止めである。)
不老山南峰でようやく人に会った。
とりあえず山頂まで行ってみたら、山頂のサンショウバラもチラホラと咲いていた。
南峰に戻ると、駿河小山まで富士箱根トレイルを下っていった。
山市場へ下るよりも距離は少し長くなるが、なだらかな尾根で歩きやすいコースである。
そして、1ヶ月前に山市場へ下ったときよりも短時間で駿河小山の駅に着いたのだった。
ところで、今回は思わぬところできれいな花を見ることができた。
以前から見たいと思っていたが、お目にかかることができなかった花である。
前回は別のコースでこの花が咲いていたという情報を聞いていたが、探しに行ったところで簡単には見つからないだろうと思ったから、今年あえて探そうとは思わなかった。
今年も見つけることができなかった・・・と思っていたのだが、まったく意外なことに今回見つけることができた。「こんなところに・・・?」と思うようなところに咲いていたのだった。
一目見て、「おぉ〜〜〜!!」と思った。
今回のメインはサンショウバラに違いはなかったのだが、エビネを見つけて一番大喜びしたのだった。