7年ぶりの春岳沢

日付 :2011/04/10
コース:蓑毛→春岳沢→大山→三峰山→不動尻→七沢病院入口

 ヤマビルの多い地域は、ヤマビルが活発になる前に行っておくほうがいい。
 最初の沢は体を慣らすためにも簡単なところから始めたい。
 春岳沢は小滝が連続する初心者向きの沢だが、近年ヤマビルが多くなったということで、すっかりご無沙汰していた沢である。しかし、今の時期なら大丈夫だろうと思い、久しぶりに遡行することにした。

 というわけで、今回は蓑毛からスタート。
 柏木林道を登っていき、春岳沢を渡ると、まもなく髭僧ノ滝への道が分岐する。この分岐点付近の斜面はミツマタがいっぱい咲いていた。

 髭僧ノ滝を見るのも7年ぶりだが、季節が違うこともあってか、久しぶりに見る滝に「こんな滝だったっけか?」と思ってしまった。

髭僧ノ滝
髭僧ノ滝

 髭僧ノ滝の上まで登山道がついているので、滝を見た後は再び登山道を上がっていったのだが、あまり歩かれていないのか、木橋が古くなって、見るからに危なっかしく、左手の斜面を巻いていった。
 沢に降りると、靴を履き替えて遡行開始。
 このところ一気に暖かくなり、この日も、晴れで暖かくなる予報だったから、沢に行ってもいいだろうと思ったのだが、出かけてみれば、まったくの曇り空。う〜む・・・失敗だったか?
 春岳沢は小滝が連続する沢なので、夏に水を浴びながら遡行していけば楽しいところだが、今の時期はまだあまり濡れたくない。しかし、あまり巻いてばかりだと、何のために沢に来たのかわからなくなってしまう。
 今回は最初からあまりいい感じではなかった。
 ヌルヌルして滑りやすそうだと思うと巻き、倒木があってうるさいと思うと巻き・・・久しぶりの沢は体のほうも感覚がいまいちだった。

樋状の滝2段の滝
樋状の滝(左)・2段の滝(右)

 沢に入って日が差し始めたと思ったのも束の間、その後はまたくもってしまい、寒くはなかったが、あまり沢歩きに適した陽気でもなかったようだ。
 しかし、沢沿いにはハナネコノメやユリワサビなどの花も咲いていたから、まったくがっかりすることもなかった。

ハナネコノメ
ハナネコノメ

 沢幅が広くなり、右手に明瞭な道がついているポイントで遡行終了。
 春先で水量少なく、ここで水が涸れており、右側から出てくる湧き水だけが勢いよく流れ落ちていた。
 遡行終了して靴を履き替えようとしたら、渓流タビにヤマビルが一匹くっついているのを見つけた。途中、けっこう立ち止まっていたので、どこかでくっついたらしい。今の時期ならまだ大丈夫だろうと思っていたが、もう活動を始めていたようだ。とはいうものの、まだ活発にはなっていないようで、動きはにぶかった。念のため、今回は虫除けスプレーを持っていったので、かけてみたところ、あっさりと死んだようだ。

 昼食後、遡行終了地点から明瞭な道をトラバースしていった。ところどころ崩れていたが、たいして問題はなかった。やがて蓑毛からの登山道に出ると、山頂へと向かった。
 山頂もくもっていて、展望もなしである。こんな天気でも大山はそれなりににぎわっていた。
 ちょっと休憩した後、唐沢峠へ向かった。

 唐沢峠から三峰山へ向かっていくと、晴れてきた。
 いつもなら唐沢峠から三峰山に向かったら、そのまま煤ヶ谷方面へ向かうのだが、今回はちょっと考え直して、引き返し、不動尻へ下っていくことにした。沢沿いのルートには花でも咲いているのではないかと思ったのである。
 その読みは当たって、ハナネコノメがいっぱい咲いていた。

ハナネコノメ
ハナネコノメ

 他にもユリワサビやヒトリシズカなどの花が咲いていた。

ヒトリシズカ
ヒトリシズカ

 不動尻からはそのまま林道を下っていき、バス路線に出ると、左手にバスが見えたので、急いで右手に走っていき、七沢病院入口バス停からバスに乗ったのだった。

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