この冬は寒い。
この調子なら滝の凍結を楽しめるのではないかと期待が高まっていた。早戸大滝が気になるが、こちらは宮ヶ瀬からのアプローチが長い。時間をかけていって、凍結していないときの落胆は大きい。そこで、まずは、もっとお手軽に見に行ける地獄棚の様子を見に行くことにした。
地獄棚だけを見るなら、大滝橋から入るのが早いが、本棚・下棚も見物するなら、西丹沢から入ったほうが楽だろう。
というわけで、西丹沢自然教室からスタート。
まずは、下棚である。
下棚は滝自体は凍結しないが、滝の周囲に氷が付く。
まあ、こんなものだろうか。
次は、本棚である。
本棚も滝そのものは凍結しないが、下棚以上に滝の周囲に氷が付く。
以前見たときはもっと氷が付いていたような気もするが、こんなものだろうか?
本棚を見物した後は、畦ヶ丸へと登っていく。
そして、山頂で昼食。日が差していたので、思いの外、ポカポカと暖かかった。しかし、こんな暖かくて、地獄棚は凍結しているのだろうか?
畦ヶ丸からの下りでは、木々の間から富士山が眺められた。予報では雲が多そうだったが、予報よりも天気は良かったようである。
一軒屋避難小屋の先で、一般ルートから離れて、地獄棚へと下っていく。踏み跡明瞭なルートだが、急斜面なので、慎重に下っていく。
そして地獄棚だが、こちらは完全に期待はずれだった。
滝の下の方はだいたい氷に覆われていたが、上の方は両脇に氷が付いているだけだった。
この冬は寒いと思っていたが、それほどでもなかったということか?
もう少し凍っているだろうと思っていたので、かなりガッカリである。
地獄棚からは沢沿いに下っていく。
途中、写真撮影しているグループに遭遇。以前、青ヶ岳山荘でお見かけした方たちのようだった。
最後は沖箱根沢である。地獄棚が期待はずれだった後なので、こちらも期待はできなかったが、本流からちょっと沖箱根沢に入れば、すぐにF1なので、よっていった。
沖箱根沢のF1は完全ではなかったが、だいたい氷に覆われていた。氷の下を水が流れている。もう少し寒さが続けば、完全に氷に覆われそうである。上に続いている滝もかなり凍結しているが、水の流れも見えるので完全結氷はまだまだのようだった。
沖箱根沢出合に戻り、さらに沢沿いに下っていく。
1つめの堰堤は左から下るが、以前あったハシゴはなくなり、ロープを伝って下った。そして2つめの堰堤の手前で左に上がって、一般ルートに戻ると、あとはそのまま大滝橋まで下っていった。
今回も短めのルートで、早い時間の下山となった。
地獄棚が凍結していれば、次は早戸大滝へ行こうと思っていたのだが、この調子では早戸大滝にも期待はできない。一級の寒波がやってきてしばらく寒い日が続けば、チャンスもあるが、2月に入れば、暖かくなる日も出てくるから、そうなるともう絶望的である。
どうも近年、滝の凍結が見られなくなってきたように思えてならない。
昔はもっと寒かったということか?
目に見えて、温暖化が進んでいるということなのか?
暖冬の年ならともかく、この冬はわりと平均して寒い日が続いていると思っていたのに、それでもダメとなると、本当に難しそうである。