谷川岳

日付 :2010/08/07
コース:天神平→谷川岳→一ノ倉岳→茂倉岳→土樽

 水上駅で長岡行きの列車に乗り換えると、登山者の姿が多い。普段は空いているらしいが、連休並みに乗客が多いらしい。隣の湯檜曽駅からは高校生ぐらいの団体が乗ってきたので、大混雑だ。
 9時56分、次の土合駅で大半の乗客が降りた。行き先はみんな同じらしい。
 土合駅の下りホームは新清水トンネル内にあるため、ひんやりとしている。地上に出るためにはほぼ一直線に伸びた462段の階段を登らなければならない。階段は5段ごとに区切られており、テンポ良く登っていく。気がつくと、10段ごとに段数が書かれていて、どれだけ登ったかわかる。改札口を出てようやく外に出て行ったとき、時計を見れば10時6分だった。
 しばらくは車道に沿って登っていく。途中でも谷川岳へ向かうと思しき団体さんに会ったので、先を急ぐ。水上からのバスに追い抜かれたのはしょうがない。

 谷川岳といえば、一ノ倉沢などの急峻な岩場で有名だが、一般登山道の西黒尾根も日本三大急登にあげられるなどハードな山である。しかし、ロープウェイを利用すれば、標高1320mの天神平まで一気に登ることができる。というわけで、ロープウェイは混雑する。だから、土合駅の長い階段からさっさと歩いてきたことには意味があったのだ。(それでも、ロープウェイに乗るのに10〜15分くらいは待ったと思う。)

 10時53分、天神平からスタート。
 天神平のあたりは晴れていたが、山頂方面はガスがかかっていた。
 天神平は登山者だけでなく、観光客も多くて賑わっている。(だから、ロープウェイは混むわけだ。)もちろん、登山者も多いので、天神平から谷川岳への登山道は多くの登山者が歩いていた。
 熊穴沢避難小屋までは木道の多い、わりとなだらかな登山道だった。
 熊穴沢避難小屋からは岩場も多い急な登りとなった。このあたりはすっかりガスがかかっており、何も見えなかった。
 谷川岳はロープウェイを利用すればかなり楽に登れるとはいえ、天神尾根もけっこう急でそれほど楽な登山道でもない。
 ときおり花の写真を撮ったりしたが、ガスがかかって展望がなかったので、ひたすら登っていくだけだった。けっこう長い登りだった。
 ようやく肩ノ小屋に到着すると、山頂まではもうほんの一息である。
 12時7分、トマノ耳に到着。ちょっとガスが晴れて、オキノ耳が見えたのだが、カメラの用意をする前にまたガスがかかってしまった。それでも、ときおりガスが晴れそうになるので、しばらく待つことにした。マチガ沢にはまだ雪が残っているのが見えた。

オキノ耳
オキノ耳

 谷川岳にはいろいろな花が咲いていたが、すでにピークは過ぎて、ちょっと秋めいてきたかなという感じだった。

タカネコンギクかな?
タカネコンギクかな?
シモツケソウ
鮮やかなシモツケソウが多かった

 トマノ耳から一旦下って登り返すと、オキノ耳である。
 まだガスっていたが、次第に晴れ間も多くなってくるようだった。

トマノ耳
トマノ耳
ヒメシャジン
ヒメシャジン
奥に茂倉岳
ガスが晴れて茂倉岳が見えた

 オキノ耳までは人も多かったが、一ノ倉岳へ向かうと、一気に登山者も少なくなった。

シモツケソウが目立っていた
谷川岳はシモツケソウが多かった
ヒメシャジン
ヒメシャジン

 東側はガスがかかっていたが、西側はわりと晴れていた。東側は切り立った崖だが、西側は緑の多い普通の斜面である。

一ノ倉岳
一ノ倉岳へ向かう
稜線の東側は絶壁
一ノ倉岳への登りで振り返る

 一ノ倉岳から茂倉岳へ向かうと、東側の絶壁とはお別れである。笹原が多くなった。
 まだタテヤマリンドウが咲いていたのがうれしかった。

タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
ホソバコゴメグサ?
ホソバコゴメグサ?

 茂倉岳から土樽へ茂倉新道を下っていく。
 谷川岳の方は雲がかかっていたが、こちらは完全に晴れていて、暑くなった。今回は2000m前後の山だからと日焼け止めも用意しなかったのだが、ちょっと甘かったか?
 茂倉岳避難小屋にはトイレがあったので、よっていった。

ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
万太郎山
万太郎山(右端の雲がかかっているのが仙ノ倉山)
茂倉岳
茂倉岳(わかりにくいが、上部中央に避難小屋が見える)

 矢場ノ頭を越え、樹林帯に入っていくと、ちょっとホッとした。
 下っていくうちに、関越自動車道の車の音が聞こえてきた。
 登山口からは土樽駅まで車道を歩いて行った。
 4時54分、土樽駅に到着。

 土樽から越後湯沢へ向かうのだが、18時1分までない。本数がやたらと少ないのだが、バスがあることは調べていた。しかし、調べ方が不十分だったため、バスには乗り損ねた。
 土樽駅の近くにあるバス停は土樽バス停だとばかり思っていたのだが、実は蓬橋バス停だったのだ。時刻表を見たら、最終バスが10分前に出てしまっていた。17時40分にもう1本バスがあると思っていたのだが、それは土樽バス停のことであって、蓬橋バス停は16時40分が最終だった。
 やむなく、土樽で1時間待つことにした。
 土樽駅は無人駅だが、待合室には自動販売機があったので、ジュースを買って飲んだ。
 そして、しばらく近くをうろうろしていた。
 17時40分にもう一本バスがあると思っていたから、もしかして来ないかと様子をうかがったが、もちろん来るわけもなく。バスが来ないことを確認して駅に戻ると、待合室には山から下りてきたと思しき人たちが5〜6人いた。
 待合室はちょっと暑かったので、下りのホームへ行って、待つことにした。

 越後湯沢駅の近くの宿に泊まった。
 谷川岳は最初日帰りで計画したのだが、越後湯沢のあたりで宿を取れば、他の山にも行けるとわかったので、苗場山との組合せで行こうと考えたのだった。

 今回の谷川岳では、花のピークは過ぎていたのだろうが、ニッコウキスゲ、シモツケソウ、ヒメシャジン、ミネウスユキソウ、ハクサンフウロ、タカネコンギク、ハクサンシャジン、タテヤマリンドウ、オヤマリンドウ、エゾアジサイ、タテヤマウツボグサなどの花が見られた。
 後半は晴れたものの、谷川岳〜一ノ倉岳の東側はガスがかかっており、一ノ倉沢を見下ろすことができなかったのは残念だった。


天神平(10:53)→熊穴沢避難小屋(11:16)→トマノ耳(12:07-12:28)→オキノ耳(12:40-13:12)→一ノ倉岳(13:49)→茂倉岳(14:10-14:20)→矢場ノ頭(15:18-15:21)→土樽駅(16:54)

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