昨年3月、「山の散歩道」のsanpoさんの記録を見て、これは私も行かなければ・・・と思っていた。
2月に入ってからちょくちょく雪が降ったりして、天気が不安定になっていたが、この週末は久しぶりに晴れということだったので、霧ヶ峰まで行ってみることにした。
今回は、バスの切符やスノーシューのレンタル、そしてコース設定まですべてsanpoさんの記録を参考にさせてもらった。
霧ヶ峰はスノーシューをレンタルして、誰でも手軽に雪のある山を楽しむことができる。
日帰りで行くことができる。
八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスなど360度の展望を楽しめる。
冬期ここを訪れる人のほとんどがスキーかスノーボードだが、スノーシューでも十分に楽しめるところである。
車山は山頂までリフトで上がれるので、登山の対象として考えにくいかもしれないが、雪のある時期なら意外と楽しめていいところかもしれない。スキー場はにぎわっているが、スノーシューで歩く人は少ないので、登山道はだいたい静かである。
今の時期、車山高原へのバスは本数が少なく、茅野駅を10時20分発のバスに乗ることにした。
それに合わせるため、八王子駅を8時1分発のあずさ3号に乗っていった。8時33分のあずさ5号でも間に合うがいちおう余裕を持っていくことにした。あずさは混んでいて座れず、山梨市でようやく座れた。あずさからは左に甲斐駒、右に八ヶ岳と眺めが良かった。
茅野駅からのバスは「蓼科高原ラウンドバス1日券」(2,000円)を利用する。バスからも雪をかぶった山が見えて楽しくなってくる。車山高原が近くなってくると、道路脇の樹氷がきれいだった。天気がよいので、日焼け止めを塗っておいた。
車山スカイプラザでスノーシューとストックをレンタルした。スノーシューは半日(4時間)500円、ストックは半日600円だった。
山頂までリフトを利用する。2つのリフトを乗り継いでいくので、1回券(500円)を2枚買う。
そして、スキー、スノボーの人らに混じってリフトに乗って、山頂まで上がっていった。
リフトを降り、スノーシューをつけ、さらにサングラスをして、出発としたときすでに12時18分だった。帰りは4時10分のバスに乗って帰る予定だから、あまりのんびりはしていられない。
すぐ上、ほんの数m登れば車山の山頂である。
山頂には予想外に多くの人がいて驚いた。スノーシューに来る人もけっこういたんだ!
蓼科山〜八ヶ岳の眺めが良かった。南アルプスや中央アルプスも見えたが、こちらは逆光となってしまい、写真は省略。八ヶ岳と南アルプスの間に富士山も見えていた。北アルプスのほうは残念ながらくもっていた。
車山乗越への下りがよくわからなかった。ゲレンデを横切っていくわけにはいかないし、どこから下るのだろう? と思って、よく見ると、ちょっと急な斜面に踏み跡があった。そして、ゲレンデの脇を通って、車山乗越へと下っていった。
車山乗越の指導標を目指して下り、そこからさらに直進して北へ向かう。もう、このあたりからは、ほとんど人に会わなくなる。樹林帯がないので、どこも見晴らしがいいが、スキー以外の人はめったに見かけない。トレースはあるが、さほど多くの人が歩いた跡はない。
殿城山分岐で左に折れて、山彦尾根を南の耳へ向かう。
南の耳まで行って、ちょっと休憩。蓼科山や八ヶ岳など眺めがよい。
下のスキー場で気温0℃ぐらいだったので、山の上は当然氷点下。休憩中、風が吹くとやはりちょっと寒いが、たいしたことはなかった。歩いている分にはまったく問題ない。
時間に少し余裕があったので、北の耳まで行ってみることにした。
南の耳から北側のちょっと急斜面を下って、北の耳へ向かう。
北の耳でまたちょっと休憩。美ヶ原は見えるが、その向こうの北アルプスに雲がかかっているのが残念でならない。
北の耳より先へ行くと、帰りのバスに間に合わなくなりそうなので、ここで引き返すことにする。
南の耳へ引き返しつつ、途中で進路を右に変えて、物見岩へ向かった。
あたりはすべて開けているから迷うことはない。
物見岩からは前方に車山を見ながら、その手前にある蝶々深山へと向かう。
蝶々深山で久しぶりに他の登山者に会った。
蝶々深山から車山乗越への道は、大勢の人に歩かれていた。山彦尾根のほうは歩く人も少なそうだったが、こちらは歩く人が多いようである。
車山乗越からはスキー場のゲレンデの脇を下っていった。
車山高原に戻ったのは3時19分だった。スノーシューをつけて歩いていたのは3時間と短かったが、それでも十分楽しむことができた。ふかふかの雪もあれば、締まった雪もあったが、スノーシューをつけて歩いていく分にはまったく問題なく、歩きやすいところだった。すべて開けたところなので、見晴らしが良く、迷う心配もない山だった。