4年ぶりの早戸大滝

日付 :2010/01/17
コース:宮ヶ瀬→伝道→早戸大滝→雷滝→伝道→宮ヶ瀬

 このところ冷え込みが厳しく寒い日が続いている。
 時期的にはもう少し後の方がいいのかもしれないが、このあと暖かい日が続くとかいうから、やはり行くなら今かと思い、久しぶりに早戸大滝を見に行くことにした。

 宮ヶ瀬から伝道までの林道が長いので、そうちょいちょい行きたいとは思わないところである。
 まず最初の目標が早戸川橋。くねくねと曲がった林道だが、スタートしたばかりでまだまだ元気なので、案外あっさりと到着。
 マス釣り場の先で、ゲートが閉まっているので、車の場合はこの先へは進入できない。
 次の目標ポイントは三日月橋。ここでは河原に下りて滝の写真を撮っている人がいた。滝そのものよりも氷柱を撮っているのか?
 三日月橋を過ぎると、アイスバーンになって歩きにくい。ツルンツルンのアイスバーンの上を歩くのは危険だから、なるべく道路脇の落ち葉の積もった上など滑りにくいところを歩いていく。もっと雪が積もっていれば歩きやすくなるのだが、このアイスバーンは恐ろしい。車のタイヤの跡がついているところがあったが、車だってこれは怖いだろう。

 伝道から登山道に入る。
 降雪後に歩かれた跡がある。多くはないが、何人かが来ているようだ。
 問題となるのは早戸川に下りてからであるが、何箇所かある丸木橋はすべてかかっていて問題なかった。とはいえ、雪がついているので、滑らないように慎重に渡る。右岸側の岩場のトラバースは1箇所完全に体をロープに預ける形になり、あまりよくない。ロープはしっかりしており、いちおう足場もあるが、嫌なところである。前からこんなだったっけか?
 雷平から早戸大滝へ向かう。
 何箇所か石伝いに沢を渡ることになるが、どこから渡るか探さなければならない。流れの中の石には氷がついていて、うかつに足を乗せられない。見た目に大丈夫と思って慎重に足を乗せてみると、つるつる滑って危ない。慎重にいっていたにもかかわらず、左足を水につけてしまった。そんなだから、雷平から早戸大滝までが長かった。
 ようやく大滝沢と本谷沢の二俣になり、左の大滝沢に入ると、早戸大滝である。
 早戸大滝が見えるちょっと手前で、右手の岩には氷のカーテンのようにつららがぶら下がっていた。だが、左手奥の大滝を見たときはがっかりした。期待したようには凍結していなかったのだった。
 左手の小尾根をロープを頼りによじ登って、早戸大滝を眺めた。けっこう凍ってきてはいたが、まだ氷が覆い尽くすまでには至っておらず。けっこう水が流れていた。
 滝壺へ行ってみようと思ったが、こちらは降雪後まだ歩かれていなかった。アイゼンを付けずに行く気にはなれない。いちおう、4本爪の軽アイゼンは持っていたが、わざわざ付けようという気にもならなかった。それで、ここで引き返すことにした。

早戸大滝早戸大滝(上段)
早戸大滝(右は上段のアップ)

 ロープをつかみ、木の根が露出したところを慎重に下って沢に下りる。
 雷平への下りは登りよりも楽だった。石伝いに沢を渡る場所も、上から見るとどこから渡ればよいかわかりやすい。
 雷平へ戻ると原小屋沢の雷滝を見に行くことにした。
 こちらは降雪後に歩かれた跡がなかった。
 こちらも雷滝の手前で左岸から右岸に渡るのが問題となった。通常なら簡単に渡れるところだが、沢の中にある石は氷がついていないようでもつるつるして滑りやすい。
 それでも、なんとか沢を渡って、雷滝までたどり着いた。
 雷滝はもともと滝そのものが凍り付くような滝ではなく、周囲に雪と氷が付く程度である。

雷滝
雷滝

 雷滝から引き返して、沢を渡るところで、問題の石に右足を慎重に載せてみたが、つるっと滑って水につかってしまった。これで、両足水につけてしまったわけである。もうしょうがないから、右足を流れの中に突っ込んで渡ろうかと思ったが、もう一度よく周囲を見渡せば、足を水につけなくても渡れる場所が見つかった。だいたいがこんなもので、よく探せば足を濡らさずとも渡れるところがあるものである。
 あとは来た道を引き返すだけだから来たときよりも速い。
 雷平から伝道へ向かう途中、右岸の岩場をトラバースするところだけは慎重に通過。あとは問題なし。
 伝道まで戻った時点で、思っていたよりもかなり時間がかかっていたので、そのまま宮ヶ瀬へ戻ることにした。
 アイスバーンが待ち受けているので、三日月橋までは気が抜けない。
 三日月橋を渡っても、宮ヶ瀬まではまだまだ長い道のりが残っていたのだった。
 三日月橋から林道をさらに下っていくと、途中で7台の車が止まっていた。行きには見かけなかったので、その後ゲートを入ってきたようである。しばらくすると、もう一台車がやってきてすれ違った。国際マス釣り場の先のゲートから通行止めとなっているが、関係車両はやっぱり通行できるようである。

 宮ヶ瀬から早戸大滝を往復するのはけっこうたいへんである。
 そうちょいちょいと行く気になれないから、この冬はもう行くことはないだろう。
 ここしばらくかなり冷え込んでいたので、凍結しているかもしれないと思って行ってみたが、まだまだだった。このあと、ちょっと暖かい日が続くというから、早戸大滝の氷も解けて、つららは落ちてしまうかもしれない。となると、今年は凍結しないで終わってしまうかもしれない。
 2004年に訪れたときは見事な氷瀑となっていたが、その後はいつもいまいちの結果に終わっている。最近はなかなか凍結しないのだろうか?

 2004年1月31日の早戸大滝

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