大石山

日付 :2009/10/18
コース:玄倉→ユーシン→大石山→東沢乗越→西丹沢県民の森→玄倉

 青崩隧道の通行止めにより、玄倉からユーシンまで林道を歩くことがなくなってしまったが、今回は裏技を使って久しぶりに歩いてみることにした。青崩隧道の入口には厳重なゲートがあるので、一旦、玄倉川の河原に下りてトンネルの向こう側に登り返すのである。
 隧道手前から玄倉川に下降。もともとモチコシ沢への入口となっていたところで、踏み跡明瞭。
 仏岩を右手に見ながら川に沿って少し歩く。川は左へ曲がるが、真っ直ぐ行って登り口を探す。川から一段上がって、右へ行くか左へ行くかちょっと考えて左へ行くと、なんとなく踏み跡があり、登れそう。少し登ると、ロープも設置されていた。林道へ上がるところはザレの急登となるが、ロープが設置されているので難なく登れる。
 玄倉林道は2号隧道(青崩隧道)のほか4号隧道、6号隧道も通行止めとなっており、6号隧道のユーシン側にはゲートが設置されているが、こちらは施錠されていなかった。

 玄倉林道は玄倉からユーシンまで10kmと距離があるが、好きなルートである。
 林道沿いにも案外花が咲いており、今の時期はダイモンジソウがいっぱい咲いていた。その他にも、イワシャジンやセキヤノアキチョウジなど咲いていた。シラヒゲソウもあったが、こちらはもうほとんど終わりだった。

ダイモンジソウ
ダイモンジソウ

 ユーシンロッジ裏手のユーシン公園橋を渡って、同角山稜の登山道に向かうのだが、この橋の上にはスズメバチの巣があった。
 松田警察署の西丹沢登山情報で確認はしていたが、初めて見るスズメバチの巣にギョッとした。
 スズメバチは飛んでいなかったので、問題なく通過したが、大きな巣のすぐ下を通るというのは嫌なものである。

 ユーシンでは他にも人の姿があったが、登山道にはいると他の登山者に会うことはなかった。やっぱり静かな登山道である。

大石山の大石
大石山の大石

 蛭ヶ岳〜塔ノ岳の稜線を一望するなら、やはり同角山稜を置いて他にない。
 大石山の山頂で主脈の展望を楽しみながら昼食にした。

主脈の眺め
蛭ヶ岳〜塔ノ岳の眺め(大石山から)

 大石山からはいきなり長〜いクサリ場となるが、長いだけで問題ない。
 そして、大石山から770m先の指導標のところからマイナールートに入る。

 一般にマイナールートは下りのほうが迷いやすく注意が必要だが、同角山稜〜東沢乗越については、下りの方が簡単そうである。下りの場合、途中までは明瞭だが、同角沢に向かって下っていくと、次第に踏み跡不明瞭になってくる。しかし、マーキングテープを忠実にたどっていけば、下に沢が見えるところまで下ることができる。最後は不明瞭だが、さほど傾斜もきつくなく、適当に下っても同角沢に降り立つことができるので、ほとんど問題ない。しかし、逆に登っていく場合、登り口の目印はあっても踏み跡不明瞭なため、ルートがわかりにくい。とはいえ、適当に登っていけば、やがて踏み跡が見つかるだろうけど・・・

同角沢の遡行終了地点
同角沢の遡行終了地点(ケルンと目印のテープ)

 今回、同角沢に下りたところには、ケルンが積まれ、木の枝には赤・黄のテープが巻かれていた。このすぐ対岸から東沢乗越への踏み跡がついている。この踏み跡はしばらくは沢と並行してつけられており、少し下流側にも沢に下りる踏み跡がある。
 東沢乗越から小川谷への下りは東沢に沿って下っていくだけなので、迷うところはない。東沢乗越からの下り始めは、右岸側に踏み跡があるので、しばらくは細い踏み跡を慎重に下っていく。沢床よりもけっこう高いところを歩いていく。やがて、沢床に下りていったところには、やはり目印のテープがあるが、登りの場合はこの踏み跡に気づかずに最後まで谷を詰めてしまうこともある。最後はかなり急な登りになるが、登れないことはない。このルートを登りで使う場合は、東沢の水が湧き出てくる、ポッカリ穴が開いている場所を越えたら、右岸側に注意していけばよい。左手に涸れ沢を見たら、そのすぐ上で左手に踏み跡が上がっていくのがわかるはずである。
 東沢は、大雨の後でもない限り、靴を濡らすことなく歩いていけるだろう。右岸側か左岸側にたいがい踏み跡があるので、問題なく下っていくことができる。1つある滝には右岸に巻道がある。

 小川谷から西丹沢県民の森への径路もかなり荒れているが、径路はだいたい明瞭で、危ない崩壊箇所にはロープが設置されているほか、迂回ルートが設けられている。
 西丹沢県民の森側は最近かなり整備されたが、それ以外の多くの箇所は荒れた状態である。

イワシャジン
今回はあちこちで咲いていたイワシャジン

 西丹沢県民の森からは仲の沢林道と玄倉林道を玄倉まで駆け下りていった。

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