すっかり暖かくなった春の一日。
西山林道はいつになく大勢の登山者が歩いていた。
ポカポカと暖かく、すでにダンコウバイやヤマルリソウなどの花も咲き始めていた。
林道終点からミズヒ沢左岸の踏み跡をミズヒ大滝へ向かう。踏み跡をたどっていくと、大滝の下、一段下ったところにたどりつく。
ここで写真を撮った後、ちょっと上によじ登って大滝の真下まで行く。下から見ても迫力があるのだが、上に登ることによって滝の全体像が見えるようになる。
右の斜面から写真を撮る。この斜面を上まで登れるといいのだが、途中で滑ったりすればそのまま下まで滑り落ちること必至なので、うかつに取り付けない。
で、写真を撮った後、一旦下に下りてから、巻きにかかる。
急斜面を木の根を頼りに登っていく。大きな滝だから高巻もたいへんである。急斜面を登っていくと、ところどころに赤テープがつけられていた。沢登りの人がつけたのか、マイナールートを歩く人がつけたのかわからないが、これに沿っていく。
大滝上(F1とF2の間)の沢に下りられそうなところはけっこうな急斜面で、昨年訪れた時は目もくれず、もっと先まで高巻いて、わりとなだらかになった斜面を下っていったのだが、急登が一段落したところが、昨年沢に下降したところだった。今回は沢には下りず、そのまま尾根を登っていく。
尾根には点々とテープがつけられているので、やはりマイナールートを歩く人がつけたようである。P928mまでは急な登りが続いていく。
P928mでようやく一段落。本沢のほうにのびる尾根にも赤テープがつけられている。こちらのほうが歩きやすそうである。
P928mから上はぐっと歩きやすくなる。けっこう快適な尾根である。
が、標高1000mを過ぎるとまた急な登りとなる。(1100mぐらいまで)
さらに登っていくと、開けた場所に出た。時間的にもう霞んでしまっていたが、富士山も見えた。
下のほうはそれほどでもないが、上のほうはかなり歩かれているようで、踏み跡明瞭で、はっきりとした道になっていた。
鍋割山稜の登山道に出ると、多くの登山者が歩いていた。
登山道はぬかるんでいる。鍋割山へと向かったが、今日はもう引き返して塔ノ岳へ行こうなどという気も失せてしまう。
鍋割山でしばらく休憩。
帰りにちょっと寄り道して、草野さんに確認するよう言われた場所へ行ってみたら、ミツマタが咲いていた。