夜中のうちに起きて出発する人たちは西穂から奥穂へと縦走する人たちである。西穂高岳で夜明けを迎えて、お昼頃奥穂高岳に到着ということだろうか。
私は、昨日、西穂高岳に登っており、今日は焼岳によって帰るだけだから、急ぐ必要もなく、普通に小屋で朝食を取るいつものパターンである。
5時頃、部屋の窓から外を見れば、ガスがかかっていて、御来光も見えそうになかった。
今日は何も見えないか・・・と思いつつ、5時半から朝食。
朝食後、出発の準備をしていると、外は晴れてきたらしい。外に出てみると、多少雲は多いにしても、周囲の山並みはよく見えたから、まずまずの天気である。
焼岳へ向かって出発する前に、西穂山荘からちょっと登って、写真を撮ることにした。
6時30分、西穂山荘を出発。
ひとくだりして、上高地と焼岳方面の分岐に出る。今日は右の登山道を焼岳に向かう。
登山道は、ところどころぬかるんでいた。
しばらく下った後、登り返していくところで振り返ると、穂高連峰が眺められた。
割谷山は稜線の右を巻くようにしていくが、登山道の右手が切れ落ちた細い道で、ちょっと歩きにくいところがあった。
巻きが終わると、前方に焼岳が見えた。そして、少し先で振り返ると槍ヶ岳が見えた。
その後、しばらく下っていって、8時16分、焼岳小屋のある新中尾峠に到着。
ちょっと休憩して、8時19分、出発。焼岳に向かう。
10分も登れば、展望台で、正面に焼岳、振り返れば穂高連峰、その左には笠ヶ岳などよく見えた。
活火山らしくところどころで水蒸気が上がるのを見ながら登っていく。
北峰直下で分岐となり、北峰を往復することになる。
登山道のすぐ脇に噴気孔があって、勢いよく水蒸気を噴き出している。まさか、こんな近くを歩くとは思いもしなかった。
9時17分、焼岳北峰に到着。山頂から360度の展望を楽しんだ。
9時27分、焼岳北峰を出発。分岐まで戻ると、南峰とのコルへ向かう。この登山道のそばでも勢いよく水蒸気を噴き出していた。
南峰は立入禁止となっているので、コルから左手に下っていく。
草付き斜面を下っていき、樹林帯に入るとやがて中の湯新道分岐となる。右が中の湯温泉旅館への道で、左が釜トンネル・中の湯バス停へ下る道である。
左の道を下っていくと、途中、多少歩きにくいところもあったが、とにかく下っていくだけである。
やがて、釜トンネル西側の道路に下り立ち、道路に沿って下っていけば、まもなく中の湯バス停に到着である。(11時26分到着。)
西穂山荘(6:30)→新中尾峠(8:16-8:19)→焼岳(北峰)(9:17-9:27)→分岐(10:12)→中の湯バス停(11:26)