例年、今頃の時期になると訪れる宮ヶ瀬。
今回は、久しぶりに宮ヶ瀬から登ることにした。
まずは、宮ヶ瀬湖周辺を眺めてみるが、このあたりの紅葉はまだ見頃には早かった。
丹沢三峰への登山道は、高畑山付近の縦走路が崩壊のため、通行止めになっており、高畑山の山頂経由のルートを使って迂回する必要があった。それでも、高畑山の山頂は、今の時期、案外いい感じだった。
丹沢山への登山道の中腹の紅葉は期待していたほどではなかった。ちょっと早かったようで、まだ黄色く色づいてきたところで、赤く色づいているのは少なめだった。まだ青いのもけっこうあった。
それでも、ところどころで鮮やかな紅葉を見ることができた。
早めに登った方が眺めがいいのはわかっていたが、宮ヶ瀬から登るのだと時間もかかる。お昼を過ぎて、富士山も逆光気味になるから、それほどよい眺めでもない。とりあえず見えたといったところ。
丹沢山〜塔ノ岳の登山道は、霜解けでぐちゃぐちゃになっているところもあった。
登山道脇にも白いものが残っていると思ったら、表尾根などの北面はけっこう白くなっていた。
下の方はまだまだ紅葉を楽しめるが、山の上はもう冬が来たようだ。
塔ノ岳から鍋割山へ行き、ちょっと休憩後、下山開始。
今回は、大倉には下山せず、マイナールートを使って寄に下山することにした。
実は、最近、寄から地図にないルートを通って鍋割山に登ってくる人がけっこういるということで、どんな道か見てきてくれと言われていたのだ。正規の登山道ではないから公にはできないが、寄へのエスケープルートとして使えるかどうかの確認である。
私も話を聞くまでそんなところに道があるとは気がつかなかったのだが、実際にその場所に行ってみれば、確かにはっきりとした踏み跡があるではないか。
けっこう急な斜面だが、ジグザグに道がつけられており、迷うことなく下っていった。
やがて、なだらかになり、何度かシカ柵をくぐりながら下っていくと、ベンチが2つ。
そして、さらに下っていくと、指導標があった。寄方面に、ボランティア林だとか周遊歩道とかいうのがあるのは以前から気がついていたが、そのあたりの道に出たのだった。下ってきた道は、作業用径路で「迷いやすく危険です」と書かれている。慣れた人なら問題なく歩けるルートだが、不慣れな人には勧められないルートである。
寄大橋のところで桜の花が咲いていた。
今頃の時期に桜が咲いているとは思わなかったので、びっくりである。
寄ではタイミングがちょっと悪くて30分以上待たなければならなかった。大倉と比べてバスの本数も少ないので、こちらに下山するメリットはあまりないようである。