さわやかな秋晴れとなり、西丹沢行きのバスからは山頂付近が白くなった富士山がよく見えた。
雲がかかる気配はない。これなら、山の上からも富士山を楽しめそうだと思った。
バスは、浅瀬入口で団体さんが降りると、乗客は残り少なくなってしまった。行楽シーズンとなったのに、西丹沢は登山者少ないようである。
久しぶりにツツジコースを登っていく。
展望園地で富士山の写真を撮ろうと思ったら、なんと、もう雲がかかってしまっていた。よくあるパターンだが、今回は大丈夫だろうと思っただけにがっかり。
さらに登っていくと、やがてシロヤシオの群生地に入っていくと、あちこちでシロヤシオが紅葉しているのが見られた。
富士山に雲がかかってしまったので、今日は展望はあきらめて紅葉を楽しむことにしようと思ったら、富士山の山頂付近は雲が取れて、なんとか上の方だけだが見えた。
シロヤシオもけっこうきれいに紅葉していた。
青ヶ岳山荘でちょっと休憩・・・のつもりが、30分も休んでしまった。
12時をまわり、今日は先が長いので、出発することにした。
檜洞丸からの下りでは、まだ晴れていて蛭ヶ岳も眺められた。
檜洞丸〜蛭ヶ岳の稜線では、案外他の登山者と会う機会があった。チラホラ歩いている人はいるものである。
蛭ヶ岳へ向かう途中もあちらこちらで紅葉を楽しめた。
天気のほうはだんだん雲が多くなって、臼ヶ岳から蛭ヶ岳は見えたが、写真を撮ろうと思うような眺めではなかった。
蛭ヶ岳に着いても、くもっていて見るべきものもなかったので、休むことなく、そのまま先へ進む。
蛭ヶ岳〜丹沢山の稜線でもあちこちでシロヤシオの紅葉が見られた。
また、足下の登山道にはあちこちでリンドウが咲いていた。
くもってしまって、眺めもいまいちだし、今の時期日が短いからあまりのんびりもしていられないので、写真を撮る以外は立ち止まることなく、歩き続けた。
塔ノ岳の北面もシロヤシオが多いところなので、やはり紅葉を楽しめた。
3時半までには塔ノ岳に着いたので、尊仏山荘でちょっと休憩。
再び日が差してきていたが、富士山はまだ雲に隠されていた。しかし、夕方には確実に見えると言って、「ダイヤモンドもどき」を見ようとしている人たちがいた。
10月も下旬になり、日没の時間も随分早くなってきた。
さすがに鍋割山へよっていくような時間的余裕はないので、大倉尾根をまっすぐ下山。
大倉に下山すれば、もう5時で、日が暮れていた。