台風一過の晴天を期待していったが、山梨方面に行くと、けっこう雲もかかっていた。
これは期待したほどではなかったか・・・と、ちょっとがっかり。
西沢渓谷行きのバスはさほど混んでいなかった。西沢渓谷へ行く人が多いが、乾徳山に登る人もチラホラいて、乾徳山登山口バス停で5〜6人下りた。マイカーで来る人もいるから、登山道ではポツポツと他の登山者にも会うことになった。
乾徳山登山口バス停から、まずは舗装された道路を歩いていく。
やがて未舗装の道に変わり、そして登山口から登山道に入っていく。
セミの鳴き声がにぎやかで、まだまだ夏のようである。
しばらく登ると、銀晶水の水場で、のどを潤した。
さらに、しばらく登っていくと、錦晶水の水場に出たが、ここでは手で水をすくってみただけで、飲むのはやめ。(飲むなら、せめて濾過したかった。)
この後、なだらかになり、やがて樹林帯を抜けて、開けた国師ヶ原に到着。
国師ヶ原で十字路となるが、ここは直進する。
一旦、樹林帯に入り、また樹林帯から出て開けた草原に出ると、あちらこちらでウメバチソウが咲いていた。
月見岩で稜線に出る。
扇平までは開けた気持ちよい道である。
扇平を過ぎると、あちこちに岩が出てくる。山頂直下の岩稜帯に突入である。
クサリやハシゴも出てくる。
2本のクサリが連続するあたり、なかなか・・・と思ったが、特にむずかしいところはない。
山頂直下の開けたところで、最後のクサリ場が見えた。
最後のクサリ場の下まで行って見上げると、ガイドブックの写真で見るほど傾斜もきつくないし、適度に足場もあるので、特にむずかしくもなさそうだ。下りのほうが早いといって、簡単に下ってくる人もいた。
クサリ場を登り切れば、乾徳山の山頂に到着。
岩がゴロゴロしていているから、それほど広くないが、けっこうにぎわっていた。
残念ながらガスがかかって、展望はいまいちだった。奥秩父の山並みも一部は見えたが、大半は雲の中。
昼食後、下山開始。
登ってきた道を引き返して下っていく人たちもいるようだが、せっかくだから登りとは違う道を歩こうというわけで、下山路へ向かう。
しかし、下山路はちょっと歩きにくい道だった。他の登山者にもあまり会わなかったから、登ってきた道を引き返す人が多いのかもしれない。登りで使った道のように開けたところもなく、ひたすら樹林帯である。
やがて、ようやく歩きやすくなり、なだらかになると、高原ヒュッテ(避難小屋)で、そのすぐ先が国師ヶ原の十字路だった。ここで、登りで使った登山道と合流したわけであり、登りで使ったルートをそのまま下ってもよかったのだが、やっぱり、ここでもせっかくだから・・・と思って、別のルートを歩くことにして、道満尾根へ向かった。
道満尾根も歩く人は少なかった。
登りでも感じたが、けっこう林道が通っており、何度か林道を横断した。
台風の影響だろうが、倒木が多く、枝がいっぱい落ちていて歩きにくかった。
登りはよかったが、下りはちょっと歩きにくい道だったし、おもしろみのないコースでもあった。
バスは1日4本で、14時51分の次は16時06分(これが最終)なので、乗り遅れると、1時間以上待たなければならない。
それで、最後は走って下っていった。
徳和峠で右に折れると、あと少しである。
やがて、登山道は終わり、舗装道路に出てホッとする。
一応の余裕を持って、バスの時間に間に合った。近くのお店でかき氷を食べながらバスを待つことにした。
乾徳山登山口バス停(9:45)→国師ヶ原(10:58)→扇平(11:21)→乾徳山(12:05-12:27)→国師ヶ原(13:29)→道満山(14:04)→乾徳山登山口バス停(14:34)