冬の間は、近場の表丹沢に行くことが多いことから、その反動で春になると西丹沢に行く機会が多くなる。そして、またその反動でツツジが終わると、表丹沢が多くなるというパターンが多かった。
今回、暑ければ、涼しいルートを考えていたが、くもりで涼しかったので、檜洞丸に登ることにした。
今の時期に檜洞丸に登るというのもあまりなかったことである。
昨年の7月、ツツジコースでギンリョウソウを見つけたことを思い出し、今年もまた見られるかも・・・というか、見られるといいな・・・と期待していくことにしたのである。
今日の天気はくもり。
谷峨駅を9時26分発のバスに乗るが、西丹沢まで行ったのは私一人。
天気がパッとしなかったということもあるが、西丹沢は登山者少なかった。
今回はくもっていて、展望なしだから、写真に撮るべきものは花だけ・・・だけど、ちょっと薄暗いから、花の写真も撮りづらい。
ゴーラ沢出合からの急坂を登っていくと、「あった!あった!」
今年もギンリョウソウが咲いていた。来た甲斐があったというものである。
注意してみると、案外あるもので、1箇所にかたまって咲いているところもあった。(こりゃ、すごい!)
何気なく目に留まった小さい花があった。小さい花だし、くもっていて明るさも十分でないから、絞り込むこともできず・・・要するに、うまく写真に撮れなかったのだが、「べ〜〜〜」と舌を出したような、この小さな花は、ランの仲間であることは確かであって・・・
木道が始まったあたりで、SさんとTさんが下りてきた。青ヶ岳山荘の本日の営業はもう終わりで、コーヒーもビールも飲めないと言われて、ちょっとガッカリ。新しいバッジも買おうと思いつつ、いまだ買えない・・・
バイケイソウは、まだほとんどが蕾だったが、一部で少し咲き始めていた。バイケイソウは花を付けずに枯れてしまうものも多いが、今年は案外花が付いているようである。
山頂で軽く食事をして、石棚山稜へ向かう。
霧雨になったので、ザックカバーをつけたが、大した降りにはならなかった。
石棚山から西丹沢県民の森へ下っていく。
急坂を下っていくと、またまたギンリョウソウが咲いていた。昨年までは、なかなか見る機会がなかったので、珍しい花かと思っていたが、そうでもなかったようである。
西丹沢県民の森からは舗装された林道である。上の方は霧雨だったが、下界はくもりで、雨は降っていなかった。小川谷では河原でテントを張っている人多数。鳴り物がするので、お祭りでもやってるのかと思ってしまった。
ところで、今回は土曜日にするか日曜日にするかでちょっと迷った。
いちおう、日曜日の予定だったが、土曜日の朝の予報では、日曜日よりも土曜日のほうがよさそうだったのだ。
ところが、土曜日はちょっと寝坊していたので、行くとしても場所が限られてしまう。
で、結局、最初の予定どおり日曜日ということにしたのだった。
土曜日の午前中は暑かった。真夏の暑さだった。しかし、丹沢のほうを見ると、雲がかかっていた。こんな暑い日はとりあえず山に登ってしまう方が涼しくてよかったのではないかとも思った。
午後になると、いつのまにか暗くなって、雨が降り始めた。降ったりやんだりだったが、降るときは「ザーッ」とけっこう強く降っていた。
朝の予報では、夜になってから雨ということだったが、予報は外れて、早々と雨になった。日曜日にして正解だったようである。