ゴールデンウィーク2日目は晴天に恵まれ、秦野からは富士山がきれいに見えた。
こんな天気の日は登山者も多い。ヤビツ峠行きのバスは臨時便がかなり出ていたようである。
こういう天気のいい日は展望の良い表尾根がいいのだが、今回は登山者も多く、行者岳のクサリ場などで渋滞しそうなので、札掛にまわって、静かなコースを登ることにした。
ヤビツ峠から札掛までちょっと距離があるとはいうものの、坂道を下っていくだけなので、新緑の中の道を快適に駆け下りていく。藤熊川とタライ小屋沢の合流点で吊橋を渡り、タライ小屋沢左岸の林道を上っていく。
境沢とヤゲン沢の合流点で林道は終わりとなり、境沢に沿った登山道を登っていく。
登山道のあちこちでヒトリシズカが咲いていたが、ちょっと時期が遅かったか、すっかり葉が開いてしまっていた。その他、ツルシロカネソウなどいくつかの花を見かけた。
境沢ルートは沢沿いにけっこう長く続いている登山道で、ちょっと高いところから沢を見下ろしていたかと思うと、水辺に下りていって、流れに沿って歩く部分もあったりして、なかなか楽しいコースである。5m前後の滝をあちこちで眺められるし、今の時期なら新緑の中を流れる清流を見るだけでも尾根道とは違った楽しみがある。
以前訪れたときは、途中で道を間違えて、道なき尾根を直登して長尾尾根の登山道に出たことがあったが、今回は間違えることなく、沢沿いのルートを歩き通した。
沢から離れても、しばらくはトラバースしながら登っていき、表尾根が近くに見えてきても、まだまだなだらかなアップダウンが続いていた。急な登りは長尾尾根に登る最後のジグザグ部分だけだった。
途中、他の登山者にはまったく会うこともなく。途中、1箇所、登山道が崩壊している部分があったが、ロープが設置されていたので、特に問題なく通過。また、1箇所、古い木橋が壊れやしないかちょっと不安を感じた。
長尾尾根から新大日に登ると、それまでとはうって変わって登山者多数。にぎやかな表尾根だった。
朝のうちはくっきり見えた富士山もお昼になるとさすがにちょっと霞んできたが、それでも雲に隠されることなく見えたのだから、良しとしなければならない。
南アルプスや八ヶ岳も見えたのだから、この時期としてはなかなかいい眺めである。
塔ノ岳から鍋割山へ向かう。
ブナノ新緑を楽しめるのはもう少し先になるが、今の時期はバイケイソウの若葉が出ていて、目を楽しませてくれる。
大丸では、バイケイソウの若葉が光を通してきれいな黄緑色をしていたので、すかさず写真に撮った。
鍋割山からもしっかり富士山が見えた。今日は一日天気が良かった。
ゴールデンウィーク期間中は、間伐作業もお休みということで、後沢乗越〜二俣の通行止めも一時解除され、普通に歩くことができた。
西山林道も、今の時期は新緑がきれいでよかった。
例年、今頃はミツバツツジがけっこう楽しめるのだが、今年はどうも少ないようである。ところどころで、チラホラ見かけはするが・・・である。