早戸川から蛭ヶ岳へ直登

日付 :2007/04/21
コース:宮ヶ瀬→伝道→雷滝→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉

 暖かくなると、荷物が少なくなるから楽になる。
 今日は暖かくて、普段なら3枚着ていくところが、2枚で済んだ。
 しかし、山には雪が残っていた。
 4月に雪が降るというのは珍しいことではないが、20cm以上積もるとなると話は別である。
 とはいえ、この暖かさである。解けるのは早い。金曜日でおおかた解けてしまうのではないと思った。実際、大山などはほとんど白いところは見えないから解けたのだろうが、丹沢山などを見ると、まだまだ白かった。

 宮ヶ瀬から伝道までは実に長い。
 しかし、暖かくなって荷物が少なくなっているから荷物は重くない。
 宮ヶ瀬から伝道までの林道は花を楽しみながら走っていった。
 周辺の山肌はこの時期ならではの黄緑色。一年で一番山が生き生きとしていてきれいな時である。
 あちこちでヤマブキが咲き、ミツバツツジも咲き始め、いろいろな草花が咲いていた。

 三日月橋を渡ると、対岸には三日月の滝。
 けっこう水量があったのは、雪の影響だろうか。

三日月の滝
三日月の滝

 丹沢観光センターのあたりには多くの自動車がとめられていた。けっこう登山者が入ってきているのだろうか?
 伝道から登山道に入る。造林小屋を過ぎ、やがて早戸川に下りていくと、最初に川を渡るところの丸木橋が流されていた。それで、靴を脱いで徒渉。
 その後は順調に進んで、雷平を越えて、雷滝へ向かったが、雷滝の手前でまたまた靴を脱いで徒渉しなければならなかった。やはり、雪が降ったため水量が多かったのだろう。
 雷滝もいつもより水量豊富だった。

雷滝
雷滝

 雷滝を見た後は、蛭ヶ岳へ向かって尾根を直登していく。市原新道と呼ばれているルートで、明瞭な踏み跡が続いていた。
 登っていくにつれ、白いものが次第に増えていった。今週降った雪だが、湿った雪で、ぐちゃぐちゃするからあまりうれしくない。
 しばらく登ると、シカ柵が現れ、さらにひたすら登っていくと、一旦、平坦地に出た。「北丹沢ガイドブック」の中で「ブナの森=蛭ヶ平」と書かれているところであり、なかなかよさそうなところだったが、雪も積もっているし、そのまま登っていく。

ブナの森=蛭ヶ平
ブナの森=蛭ヶ平

 再び急な斜面を直登していくと、やがてなだらかな道になり、シカ柵を回り込んでいくと、ガスの中から蛭ヶ岳山荘が現れた。
 なお、このコースでは下ってくる人と3人会った。案外歩いている人がいるので驚いた。
 蛭ヶ岳山頂には誰もいなかった。ガスがかかっていて、景色も何も見えない。

蛭ヶ岳山頂
蛭ヶ岳山頂

 当初は、焼山方面に下ろうと思っていたが、意外と雪の残る登山道ではバスの時間に間に合うかどうか微妙だったので、大倉に向かうことにした。
 蛭ヶ岳から主脈縦走路を進んでいく。普通なら、登りのマイナールートよりも歩きやすいところだが、今回は勝手が違っていた。雷滝から蛭ヶ岳へのルートでは、上の方でも積雪は20cm程度だったのだが、一般登山道の主脈縦走路は、登山道が溝状になっているため、吹きだまりになって雪が多かったのである。丹沢山〜塔ノ岳なら歩く人も多いが、蛭ヶ岳〜丹沢山は歩く人も少なく、足跡も少ないから、すっぽり足がはまってしまうようなところも多く、歩きづらかった。
 おまけに稜線上は風が強かった。もともと、今回は暖かかったから、Tシャツ一枚で行動していたのだが、ビュービュー風を受けて、(歩き続けていたから体は寒くなかったが)あっさり手がかじかんでしまった。
 ガスがかかっているから見るべきものもなく、積雪のためペースも上がらない。
 蛭ヶ岳から鬼ヶ岩まで歩くのにも随分時間がかかったような気がする。普段なら何でもない縦走路で、思わぬ苦戦を強いられることになった。蛭ヶ岳から丹沢山までの間に会ったのは1人だけだった。
 丹沢山〜塔ノ岳の登山道は雪も少なかった。それで、歩きやすくなるかと思いきや・・・
 登山道はグチャグチャで、歩きづらいことに変わりなかった。(--;)
 塔ノ岳に着けば、あとは大倉尾根を下るだけ。
 大倉尾根には雪はなし。また、さすがにここでは強風を受けることもなし。とにかく、ここはひたすら下っていくだけで、特に見るべきものもなし。
 ・・・と思ったが、最後に大倉尾根の一番下の方でヒトリシズカが咲いているのを見つけた。(なるほど、ここにもあったんだ。φ(.. )メモメモ)

 今回は、後半思わぬ苦戦となったが、前半の宮ヶ瀬〜雷滝でいろいろ花を楽しめてよかった。

ハルユキノシタ
ハルユキノシタ
ヒトリシズカ
ヒトリシズカ
キクザキイチゲ
キクザキイチゲ
ミツバツツジ
ミツバツツジ
丹沢・駆け巡り > 丹沢ランニング・レポート > 2007年 > 2007/04/21(早戸川から蛭ヶ岳へ直登)