今年の冬は、まったく冬らしくない。
記録的な暖冬などという言葉で片付けてしまっていいのか?
まだ2月の中旬だというのに、もう春間近という気がしてならない。例年だと、3月頃にドカ雪が降ったりするのだが、今年はこのまま春になってしまうんじゃなかろうか?
大倉から西山林道へ向かう道すがら、何気なく見ると、日当たりの良い畑の縁にはオオイヌノフグリやホトケノザがすでに咲いていた。道端にはヒメオドリコソウも咲いていた。普通よりも1ヶ月は早いんじゃないか?
先週、西山林道の水たまりのところでヤマアカガエルがゲコゲコ鳴いていたが、今日はカエルの姿はなく、かわりに卵がいっぱいあった。
先週も咲いていたが、西山林道ではヤブツバキが咲いていた。今頃咲いている花といったら、普通はこれぐらいのものだろうが・・・
今年は、すでにオニシバリも咲いているし、林道終点ではヤマルリソウも一輪咲いていたから、本当に早い。この分だと、春に咲く花は、軒並み早く咲き始めてしまうだろう。
林道終点で5リットルのペットボトルを1本だけ持って登っていく。さすがに両手に持っていくと、左手が疲れるので、1本だけにした。
先週の時点で、すでにアセビが咲き始めていたから、今週はもっと咲いているかと思ったが、そうでもなかった。先週写真に撮った木がどこにあったかも忘れて、気づかないまま山頂まで登ってしまったのだった。
朝のうちは、晴れ間ものぞいていたが、お昼にはすっかり雲が広がってしまった。天気予報では下り坂ということだし、今回はあっさり下山することにした。
今回は、久しぶりに寄に下ることにする。
鍋割峠からの下山路には滑落注意の看板がある。猛スピードで駆け下りるなら、登山道を踏み外して滑落もしそうだが、普通に注意して歩いていくぶんには、さほど問題のない道である。
このコースを登りで使う人がよく道を間違えるらしいが、寄コシバ沢から尾根に取り付くところにはペンキマークやらテープやら目印はいっぱいあるから、さほど問題があるようにも見えない。
寄コシバ沢沿いに下っていき、雨山峠からの道と合流すると左岸の尾根を越えて、隣の沢へ。
このあたりで、クサリ場1箇所あるので、注意を要するが、あとは大半が河原歩きで、部分的に沢を離れて登山道になる。
そして、登山口に下りると、あとは林道を延々と下っていくのだが、途中でちょっとだけ寄り道して滝郷の滝を見に行くことにした。寄り道といっても、林道からわずか5分で、この滝は滝郷沢の出合から見ることができるので、寄沢の対岸に渡るだけである。
寄バス停について時刻表を見ると、次のバスまで30分以上待たなければならない。
それで、バス路線に沿って適当なところまで走っていくことにした。
大通りまで駆け下りていったところで、バスに乗ることにした。国道246号線でバス停は松田ランド。あとで地図を見て、ここまで走ってきたなら新松田駅まで走ってもよかったのではないかと思ったが、バスに乗っていくと、ポツポツと雨が降り始めたことだし、ちょうどよしとする。