うっすら積雪

日付 :2007/01/07
コース:大倉→鍋割山→塔ノ岳→丹沢山→塔ノ岳→大倉

 今回の3連休、初日の昨日は雨で一日家に閉じこもったが、今日と明日は晴れの模様。ただし、風が強いとか。でも、前回もそのパターンで、風こそ強かったが、空気が澄んでいて富士山始め眺めが良かった。それじゃ今回もそれにならって、強風覚悟で行ってみよう。
 昨日の雨は大山あたりでは雪にならず、まったく白いところは見られなかったが、丹沢山のほうを見ると、けっこう白くなっていた。高いところでは雪になっていたようだ。
 渋沢から丹沢方面を眺めると、塔ノ岳などまったく白くなかった。
 天気は快晴だったが、富士山だけは雲が周囲にまとわりついていた。強風に吹き飛ばされることを期待して登ることにする。

 今回も、まずは鍋割山に登ることにして、西山林道を行く。
 林道終点でペットボトルを持っていくのも前回と同じ。だけど、今回はお正月でもあるし、両手に1本ずつ持っていくことにした。今回は、取っ手の付いたペットボトルがあったので、両手にぶら下げていく。取っ手が付いているほうが持ちやすいから選ぶのだが、当然、こちらのほうが普通のよりも大きくて重い。両手に持つとずっしりと重い。さすがに長時間持ち続けるのはたいへんだから、早いところ登ってしまうほうがよい。というわけで、早歩きでスタスタ登っていく。
 ミズヒ沢を渡り、沢沿いに歩いてハシゴを登ると植林帯。なだらかな道を登っていって、植林帯を抜け、木橋を渡り、ジグザグに登っていくと、あっさりと後沢乗越に到着。ここから先が本格的な登りとなるが、この稜線に出たら、ビュービューと風が吹いており、帽子を飛ばされそうになって、あわてておさえて、深く被りなおす。両腕は重いが、背中の荷物は軽いし、足に疲れもないから、前を行く登山者を追い抜きながら、スタスタ登っていった。
 標高1000mぐらいまで登ると、さすがに腕が疲れてくる。なんとなく右手に持ったペットボトルより左の方が重く感じられる。右手のペットボトルは容量何リットルかわからなかったが、左のは5リットルとか書いてある。で、左右交代。
 左手の檜岳山稜や右手遠方に見える三ノ塔などから、どれだけ登ったか推測しながら登っていく。
 登山道周辺にアセビが多くなれば、もう一息。
 山頂手前の最後の平坦地でちょっとだけ下るのだが、左手が重たくなってきたので、右の脇にかかえて進む。そして、最後のひと登りで山頂に到着。さすがに手は疲れ、指先は冷たくなっていた。やはり、両手に持って登るなら2リットルぐらいにしたほうが無難だろうか。

 山頂に着いたところで、さあ富士山をと思ったら、つい少し前まで雲をまとうようにしていた富士山が隠れてしまっていた。いつの間にか上空に雲が広がってきていたのだった。こんなことなら、少し下の開けたところで撮っておけばよかったと思っても、すでに遅い。よくあるパターンだが、今回は大丈夫と油断したのがいけなかった。両手の荷物をさっさと上げてしまいたかったということもあるのだが。
 なお、鍋割山から見る檜洞丸は白くなっていた。

 昼食後、身軽になって、塔ノ岳に向かう。
 すっかり雲が広がってしまったが、それでもところどころに青空が覗いていた。
 鍋割山稜に雪はなかったが、檜洞丸や蛭ヶ岳〜不動ノ峰〜丹沢山〜塔ノ岳といった稜線の上の方は白くなっていた。それじゃってわけで、丹沢山まで行ってみることにした。

蛭ヶ岳〜丹沢山
蛭ヶ岳〜丹沢山(上の方は白い)

 塔ノ岳に着いたときも、富士山方面はくもったままだったので、そそくさと丹沢山へ向かう。
 塔ノ岳の北面にはうっすらと雪が積もっていた。しかし、登山道はというと、雪道というよりも半分は氷の道となっているので、氷の上に乗って滑らないように足下に注意していかねばならなかった。
 一旦、下ってしまえば、その後は特段何の問題もない道だった。

うっすら雪の登山道
うっすら雪のついた登山道

 丹沢山までついたら、再び晴れ間が広がってきて、富士山も再び姿を現していたが、相変わらず山頂付近は雲をまとったままだった。
 不動ノ峰の右手を見ると、蛭ヶ岳山荘らしき建物が見えた。そういえば、蛭ヶ岳から丹沢山が眺められるのだから、当然、丹沢山から蛭ヶ岳を見ることができたわけだ。

蛭ヶ岳方面の眺め
丹沢山から蛭ヶ岳を望む
雪の積もった丹沢山山頂
丹沢山山頂

 丹沢山からは来た道を引き返して塔ノ岳に戻る。
 今回はもともと新年最初の丹沢だし、年末同様お山に登って富士山眺められればそれでよしぐらいに考えて、フリーパスを利用したので、大倉かヤビツ峠へ下山するつもりだったのだ。

 塔ノ岳に戻ると、山頂にはほとんど人がいなかった。あまりの強風に、さえぎるもののない山頂で休んでいられるわけがなかったのだ。
 少しでも風を避けて、尊仏山荘の脇で写真を撮る。

塔ノ岳からの富士山
塔ノ岳からの富士山

 強風が吹き荒れているので、小屋に入って休憩するか、さっさと下山するかという二者択一を迫られる。今回は、さっさと下山することにした。
 花立まで下ったところで写真を撮ろうと思ったのだが、風が強すぎて、じっと立っていることができず。まったく、なんていう風だろう! 写真撮るのはあきらめて、下山再開。
 あとは、大倉までひたすら下っていくのみだった。

 帰りの電車から見た富士山もやっぱり周囲に雲があったので、今日は一日雲が取れなかったようだった。

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