空気はそれほど澄んでいなかったが、晴れ渡った朝だった。
まずまずの天気と思って、山へ向かう。
ヤビツ峠行きのバスに乗り損ねてタクシーを利用していた人たちもいたが、蓑毛行きのバスは混んでいた。
蓑毛から柏木林道をヤビツ峠まで登っていくと、すっかり雲が広がってしまっていた。
表尾根を三ノ塔まで登るが、展望はいまいち。
南北に細長い山頂を北へ向かうと、霜解けでぬかるんでいた。(もう、そんな季節になってしまった。)
ヨモギ尾根を下っていくが、最近はすっかり明瞭な登山道になってしまったようで、いいんだか、悪いんだか?
ヨモギ平はのんびり休憩するには最適な場所なので、ここで昼食にした。
このあたりは、すっかり葉を落としてしまった木もあれば、紅葉している木もあった。
ヨモギ平から札掛に下っていくと、いい感じで紅葉しているところがあった。
札掛で一旦車道に出て、しばらく車道に沿って進み、大山北尾根の登り口から登山道に入る。
一般登山道でないこともあって、伐採された枝が積まれていたりして、迂回しながら登っていく。
しばらく登ると、周囲の木々が紅葉・黄葉して気持ちの良い道になった。P913mへの登りの上部がよかった。
P913mで一ノ沢峠からの道と合わせると、右に折れて、新多摩線16号鉄塔まで下る。ここで展望が開けて、右手には表尾根から丹沢山まで一望できる。くもってはいたが、うすぐもりと言ったところで、薄日が差していた。
ミズヒノ頭からは大山の山頂方面がよく見えた。パラボラアンテナの見える山頂まではまだまだ遠い。
今年はブナの実が豊作だったようで、しばらくはあたり一帯ブナの実だらけの登山道を歩いていった。
大山の山頂に着いたのは午後3時とちょっと遅かったが、それでもけっこうにぎわっていた。見晴台のほうに下っていったのだが、3時過ぎという時間にもかかわらず、まだ登ってくる人たちがいた。この人たちは日が暮れる前に下りられるのだろうかとちょっと心配なところだが、日没が4時半なら、なんとか暗くなり始める頃には下社まで下りられるだろうか。ちなみに、ケーブルカーの終電は、平日が午後4時半、休日が午後5時となっている。
久しぶりに来たら、見晴台の少し上で登山道が新しく付け替えられたところがあった。ちょうどそこだけ紅葉がきれいだったのだが、なぜか写真を撮らずに下りてきてしまい、あとで後悔。(--;)
見晴台までは大勢の人が歩いているが、見晴台から日向薬師へ下っていくと、ぐっと少なくなる。
見晴台から少し下っていくと、右手に下社が見えた。ここから下社が見えるというのは今まで気がつかなかった。
九十九曲を下って、車道を横切り、再び登山道を下っていって、日向川沿いの道路まで下りれば、あとは日向薬師バス停まで走っていって、今日のお山は終わり。自動販売機でジュースを買って、タイミングよく待っていたバスに乗って帰った。
くもっていたとはいえ、薄日も差していたし、風もなかったので、案外暖かな一日だった。