朝、外に出て行き、開けたところに出ると、空気が澄んで山がくっきりと見えていた。
天気は快晴。風が強く、寒いらしいが、眺めはよさそうだった。
しかし、宮ヶ瀬の三叉路バス停で下りてみたら、すでにかなり雲が広がってしまっていた。よくあることだが、ちょっとガッカリである。
ここ数年、今頃の時期になると宮ヶ瀬から登ることが多くなった。
宮ヶ瀬湖周辺の山も秋らしく色づき始めているが、このあたりは標高も低いから紅葉が見頃になるのは2週間ぐらい先だろうか。
このコースは距離こそ長いが、本間ノ頭への登りにさしかかるまでは、なだらかな道が続くから、走っていくには快適なところである。表丹沢と違って、登山者が少ないのもよい・・・と思っていたら、今回はかなり多くの登山者が歩いていたからビックリである。特に、10人とか20人といった団体さんに3回も会ってしまったから驚いた。(登りの団体1つ、下りの団体2つ。)まあ、団体さんを除けば、チラホラ会う程度だから、大体は静かな登山道だった。
昨年も登っているから、紅葉にはまだ早いだろうとは思っていたが、やはりこのコースの紅葉はまだちょっと早かった。丹沢三峰への登りあたりで紅葉していたが、もうあと1〜2週間して、もう少し標高の低いところで紅葉してくるといいだろう。
本間ノ頭に登ると、風がビュービュー音を立てて吹いていた。
寒さにすかさず手袋をはめる。もう手袋が必要な季節になったようである。
そろそろ昼食とも思ったが、風が強くて寒いから、休憩せずに丹沢山まで登った。
丹沢山まで登ると、多少雲がかかっていたが、富士山が見えた。
丹沢山でちょっと休憩した後、塔ノ岳に向かう。
丹沢三峰のあたりは風が強かったが、その後はたいしたこともなく。
右手に富士山を眺めながら歩いていく。
午後になると、西のほうは逆光になるから、富士山よりも東の方の眺めのほうがくっきりときれいに見える。竜ヶ馬場からは、大山がよく見え、江ノ島や三浦半島、房総半島などもよく見えた。
塔ノ岳からの展望もよかった。伊豆大島や利島、新島などもよく見えたし、筑波山なども見えたから、やっぱり空気が澄んでいたわけである。
塔ノ岳から鍋割山へよっていってから大倉に下山。
鍋割山荘には3時過ぎてもまだお客さんたちがいるので、泊まりの人たちかと思ったら、そうではなかった。今の時期、4時半頃には日が沈んでしまうので、あまりのんびりしていると、大倉にたどり着く前に真っ暗になってしまうから、注意である。