昨年は10月30日に縦走して、紅葉が見事だった。
そこで、今年も同じ時期に同じコースを縦走しようと考えた。
しかし、今年は数週間前の暴風雨で葉が落ちてしまい、紅葉はあまり期待できないと言う。実際、先週、鍋割山稜を歩いたときにもそう感じたことであった。だから、過度の期待は禁物。まぁ、とにかく行ってみよう。
新松田駅8時25分発の西丹沢自然教室行きのバスは混んでいた。丹沢湖までの臨時便を出すということだが、そちらは20人ぐらいしか座れないということで、座れないならこのバスで行ったほうがいいってわけで、混んだまま。(--;)
それでも神縄で座れたので、西丹沢自然教室まで目を閉じて休んでいく。ちょっと眠かったのだ。
天気予報は晴れとかいっていたが、くもっていた。はたして、この後、晴れてくれるのかどうか?
今回は長いコースなので、さっさと登っていく。時期的にもう花は少ないし、くもっていたから、あまり足を止めるところもないのである。
ゴーラ沢出合からの登りではあちこちでキッコウハグマが咲いていた。昨年も咲いていたので、予想していたことではあった。小さな花だから、大半の登山者は見向きもせずに通り過ぎてしまうだろうが、よく見ると、かわいらしい花である。
ツツジコースの上の方はそれなりに紅葉していると言えなくもないが、やっぱりパッとしない。
山頂直下のシロヤシオがきれいに紅葉していたのがよかったぐらいだろうか。
檜洞丸の山頂はガスがかかっていなかったが、蛭ヶ岳のほうを見るとガスがかかっている。
檜洞丸でちょっと休憩した後、蛭ヶ岳へ向かう。昨年は金山谷乗越の手前で紅葉が見事だったが、今年はどうだろう?
しばらく下っていくと、あちらこちらできれいな紅葉が見られた。そのころには、ときどき日も差したりしていて、天気は良くなるかな? とちょっと期待もする。
金山谷乗越から蛭ヶ岳を見ると、やはり雲がかかっていたが、袖平山のほうには雲はかかっておらず、日も差しているようだった。周辺もそれなりに紅葉している。
臼ヶ岳に着いたところで、またちょっと休憩。蛭ヶ岳方面は真っ白で何も見えない。
休憩後、蛭ヶ岳へ向かう。
昨年ほどの紅葉は見られなかったが、それでも鮮やかな紅葉を見つけるとうれしくなる。
蛭ヶ岳への登りになると、完全にガスの中で何も見えない。
急登を登り切って山頂に着いても、写真に撮るべきものもなく、まだまだ先は長いから、休憩なしで先へ進む。こんな天気の日でも山頂で休憩している人がいたし、丹沢山への縦走路でもチラホラ登山者にあった。
蛭ヶ岳から丹沢山への縦走路は、晴れていれば眺めの良いところだが、ガスがかかっていて何も見えず。今の時期はリンドウも多いのだが、日が差さないから花は閉じてしまっている。鬼ヶ岩ノ頭の少し先でシロヤシオの紅葉が見られたほかは、見るべきものはなかった。
後半はずっとガスの中だった。
それじゃ、しょうがない。丹沢山もそのまま通過して、塔ノ岳へ向かう。
暗くなるまでには下山できる時間とみて、尊仏山荘によってビールを飲んでから大倉尾根を下山した。