朝は快晴でも時間とともに雲が広がってくる。
御殿場から乗ったバスからは、途中、富士山が見えていたが、籠坂峠に着いたときは、すっかりダメそう。
今回は、丹沢でももっとも楽なコース、三国山稜を行くことにした。
三国山稜は昨年も今頃歩いているので、状況はわかっている。アザミ平のあたりでカワラナデシコが咲いていた。マツムシソウはやっぱりまったく見かけない。
朝は快晴と思ったのに、三国山稜はすっかりガスがかかって、薄暗くなっていた。
三国山では休憩せずに、三国峠に下って、鉄砲木ノ頭へ登り返す。薄暗かった三国山稜とは対照的に鉄砲木ノ頭のほうは日が差して明るかった。
鉄砲木ノ頭では、期待通り、マツムシソウが咲いていた。これで、今日の目的はだいたい達成したようなものである。
雲はちょうど三国山稜の上にかかっていたが、鉄砲木ノ頭は晴れていた。
富士山には雲がかかっていたが、それでも山頂付近は雲の上に姿を現していたので、まずまずの天気である。
日が差していたため暑かったが、周囲はススキの穂がいっぱいで、すでに山は秋めいていた。
今日の目的はほとんど達せられたので、あっさりと山中湖側に下りてしまおうかとも思ったが、手元に小銭がちょっとしかなかったので、当初の予定どおり丹沢湖側に下りることにした。(山中湖側に下りるとバス共通カードを使えないが、丹沢湖側に下りればバス共通カードを使えるのである。)
登ってきた道を引き返して三国峠に下ると、車道を明神峠に向かい、登山道が横切るところで、登山道に入る。
湯船山を越えて、世附峠へ向かっていく。樹下の二人のあたりは6月上旬のサンショウバラや、8月上旬のヒオウギの咲く時期がよいのだろうが、今は特に見るべき花もなかった。
世附峠から浅瀬に下ると、車道を丹沢湖までのんびりと走っていった。