原小屋沢を遡行した際にキクザキイチゲをけっこう見たが、白い花ばかりだった。
あの山には青いのも咲いていたはず、ということで、今回は、青いキクザキイチゲを見に行くことにした。
ゴールデンウィークで、今日まで天気がいいというわけで、やはり西丹沢方面へ向かう登山者も多く。バスは臨時便が増発された。
やたらと混雑しているキャンプ場を横目で見ながら、用木沢出合へ向かう。
登山道にはいると静かになってホッとする。
今の時期、新緑が目に優しく、一番好きな季節である。
用木沢に設置された立派な木橋の1つは流されて、丸木橋に戻っていた。大雨のあとなど増水すれば、徒渉となりそうだ。
用木沢から犬越路に向かって登っていくと、あちこちでエイザンスミレやケマルバスミレが咲いていた。
犬越路から大室山へ登っていく。
ゴールデンウィークとはいえ、このあたりにやってくる登山者はさほど多くなく、チラホラ会う程度。
くもっていて見るものもあまりないが、途中で、ワチガイソウを見つけて足を止める。
大室山の西の肩目指して登っていくと、あちこちでキクザキイチゲが咲いていた。大室山周辺は、キクザキイチゲが多い。白いのもあれば、青紫のもあるし、その中間もある。
天気はすっかりくもってしまったが、大室山の山頂まで行ったら、日が差していた。雲海の上に出た、というより雲の北側に出たといったところか。蛭ヶ岳も見えたが、樹林に囲まれた山頂からは展望が開けないのが残念なところ。
昼食後、加入道山、畦ヶ丸と向かうが、当然、景色はほとんど見えない。
ところどころで、花の写真を撮りながら、歩いて行くのみ。
普段は歩く人の少ない白石峠〜畦ヶ丸も、ときおりチラホラ人に会った。
奥秩父から中二日で、疲れが取れてきたばかりだったので、今回はほとんど走ったりせず。
大滝橋バス停について、ほんの2〜3分でバスが来たのは出来過ぎか?