西丹沢自然教室行きのバスは増発されていた。西丹沢方面も登山者が多くなってきたようだ。
丹沢湖周辺の山肌は桜が咲いて白くなっている。中川温泉のあたりの桜も今が満開だった。ミツバツツジもあちこちで咲いている。
今回は、久しぶりに西丹沢から大倉まで縦走することにした。
ちょっと寒いので、ジャージを着て、薄手の手袋もつける。手袋はもう必要ないかと思ったが、今の時期、寒い日もあるので、やっぱり必要である。
ゴーラ沢までの水平道は、あちこちでスミレなどの花が咲いてにぎわっている。
ゴーラ沢出合ではミツバツツジも咲いていた。
ゴーラ沢出合から本格的に登っていくと、花も少なくなる。
雲が多かったものの、富士山はしっかりと見えた。
写真を撮りながらとはいえ、檜洞丸に登るのに、いつもよりも随分と余計に時間がかかってしまった。写真を撮っているのはいつものことだから遅かった理由にもならない。だから、あまり時間がかかると、体力が落ちたかと思ってしまう。
そんなこともあって、パンを1つ食べると、すぐさま蛭ヶ岳へ向かう。
今日は北風が強くて、肌寒かった。檜洞丸から蛭ヶ岳の稜線は樹林帯でさほど風の影響は受けないかと思ったが、実際そうでもなくて、寒かった。
臼ヶ岳でまたパンを1つ食べた後、蛭ヶ岳へ向かう。
縦走路では、標高が高いので、花はまだかと思ったが、ピンクの花が開きかけているのを見つけた。もしやと思って、注意して歩いていたら、コイワザクラがすでに一輪開花しているのを見つけた。
最初はくもっていたが、歩いていくうちに、日も差してきて日当たりの良い場所では案外ポカポカしてきた。
蛭ヶ岳で最後のパンを食べていると、すかさず蛭ヶ岳山荘の犬が寄ってきて、物欲しそうな顔でじっと見られた。それで、少しパンを分けてあげたのだが、すべて食べ終わって、私がもうパンを持っていないとわかると、現金なものであっさりと行ってしまった。
蛭ヶ岳から丹沢山にかけては開けているので、風の影響を受けるかと思いきや、相変わらず風の音はしていたが、さほど風を受けることもなく歩いていった。
空は白っぽかったが、意外にも富士山はずっと見え続けていた。
老朽化していた不動ノ峰の休憩所はきれいに改修されていた。
また、このあたりの登山道も改修されて、一部木道が設置されていた。
丹沢山から塔ノ岳へ向かう途中、キクザキイチゲが咲いていた。ゆっくり見て歩けば、他にもあったのかもしれないが、ただでさえ遅かったので、これ以上ゆっくりはできず。コイワザクラもキクザキイチゲも写真的にはいまいちだったが、今回は見られただけでもよかったと言うべきか。
久々の縦走は、体力落ちたかと思うほど遅いペースとなった。
塔ノ岳から鍋割山へ寄っていく時間的余裕もなくなってしまったので、大倉尾根をあっさり下山。それでも明るいうちに大倉に下山したのは、日が長い時期だからこそである。
大倉尾根も下の方はスミレやヤマルリソウなどけっこういっぱい咲いていた。