春本番

日付 :2006/04/09
コース:大倉→三ノ塔→塔ノ岳→鍋割山→大倉

 春本番のポカポカ陽気。
 低いところから、いろいろな花が咲き始めて、賑やかになってきた。
 見たい花は見られるだろうか? と思いつつ、今回は久しぶりに三ノ塔尾根を登ることにした。
 三ノ塔尾根もけっこう長い登りのコースだから、あまり歩く人もいないかと思ったが、それでも案外チラホラと歩いているものである。春になって登山者が増えたということもあるだろう。
 しばらく登っていくと、ヒトリシズカが咲いていた。さっそく、今回見たいと思っていた花を見つける。下の写真のようにけっこう葉が開いたものもあれば、まだほとんど葉が開かず、花が葉に包まれたようなのもあった。

ヒトリシズカ
ヒトリシズカ

 三ノ塔尾根の上部は、ひたすら樹林帯を登っていくだけだが、左手に塔ノ岳方面が眺められると、山頂は近い。
 三ノ塔からは、霞んでいたが、富士山が見えた。

三ノ塔からの富士
三ノ塔からの富士

 三ノ塔からの表尾根は一部ぬかるんでいたが、4月にもなれば、もうさほどひどくはない。
 表尾根では、まだ花は見られないかと思ったが、いやいや、すでにコケリンドウが咲いていた。コケリンドウとフデリンドウはよく似ているので、区別しづらいのだが、今回見かけた花は、根生葉が上部の葉より大きかったからコケリンドウだろう。

コケリンドウ
コケリンドウ

 すっかり暖かくなり、天気も良かったので、表尾根は登山者が多かった。
 塔ノ岳に着く頃には、富士山はさらに霞んで、もう写真を撮ろうという気にもならず。
 塔ノ岳山頂で昼食後、鍋割山へ向かう。
 大丸では、バイケイソウが芽吹いていた。バイケイソウの新芽はオオバギボウシと似ているので、間違えて食べてしまうという事故がときおりあるが、むろん、バイケイソウは毒草である。

 鍋割山からの下山路では、後沢乗越でマメザクラが咲いていた。
 また、二俣ではミツバツツジが咲き始めていた。

ミツバツツジ
ミツバツツジ

 西山林道ではアブラチャンもいっぱい咲いていた。一目見て、ダンコウバイとは違うと思ったが、念のため間近で花をよく見た。花序に柄があるので確かにアブラチャンである。花の色は緑がかって、やや小さい。そして、木の姿。根元から細い幹が何本も同時に生えている(株立ち)ことを確認。なるほど、似ているようで随分違う。これで、もう大丈夫!(かな?)

アブラチャン
アブラチャン

 昨日は雪が降ってきたということだったが、今日はすっかり春本番の暖かな一日だった。

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