春本番のポカポカ陽気。
低いところから、いろいろな花が咲き始めて、賑やかになってきた。
見たい花は見られるだろうか? と思いつつ、今回は久しぶりに三ノ塔尾根を登ることにした。
三ノ塔尾根もけっこう長い登りのコースだから、あまり歩く人もいないかと思ったが、それでも案外チラホラと歩いているものである。春になって登山者が増えたということもあるだろう。
しばらく登っていくと、ヒトリシズカが咲いていた。さっそく、今回見たいと思っていた花を見つける。下の写真のようにけっこう葉が開いたものもあれば、まだほとんど葉が開かず、花が葉に包まれたようなのもあった。
三ノ塔尾根の上部は、ひたすら樹林帯を登っていくだけだが、左手に塔ノ岳方面が眺められると、山頂は近い。
三ノ塔からは、霞んでいたが、富士山が見えた。
三ノ塔からの表尾根は一部ぬかるんでいたが、4月にもなれば、もうさほどひどくはない。
表尾根では、まだ花は見られないかと思ったが、いやいや、すでにコケリンドウが咲いていた。コケリンドウとフデリンドウはよく似ているので、区別しづらいのだが、今回見かけた花は、根生葉が上部の葉より大きかったからコケリンドウだろう。
すっかり暖かくなり、天気も良かったので、表尾根は登山者が多かった。
塔ノ岳に着く頃には、富士山はさらに霞んで、もう写真を撮ろうという気にもならず。
塔ノ岳山頂で昼食後、鍋割山へ向かう。
大丸では、バイケイソウが芽吹いていた。バイケイソウの新芽はオオバギボウシと似ているので、間違えて食べてしまうという事故がときおりあるが、むろん、バイケイソウは毒草である。
鍋割山からの下山路では、後沢乗越でマメザクラが咲いていた。
また、二俣ではミツバツツジが咲き始めていた。
西山林道ではアブラチャンもいっぱい咲いていた。一目見て、ダンコウバイとは違うと思ったが、念のため間近で花をよく見た。花序に柄があるので確かにアブラチャンである。花の色は緑がかって、やや小さい。そして、木の姿。根元から細い幹が何本も同時に生えている(株立ち)ことを確認。なるほど、似ているようで随分違う。これで、もう大丈夫!(かな?)
昨日は雪が降ってきたということだったが、今日はすっかり春本番の暖かな一日だった。