西丹沢自然教室行きのバスは混雑していた。
終点まで行く人は少ないだろうとは思ったが、浅瀬入口で団体さんがどっと下りたのはちょっとした驚きだった。浅瀬入口から向かう山は、普通なら不老山だが、今回の団体さんたちは権現山のようである。そして、権現山からミツバ岳へ向かうらしい。このコースは踏み跡はあるが、登山道として整備されておらず、団体さんにはお勧めできないところだが、ミツマタでも見に行くのだろうか? ミツマタだったら、他の場所でいくらでも見られるから、他に何か見所があるのだろうか?
久しぶりに檜洞丸へ向かう。
ゴーラ沢出合へ向かう途中の水平道でミツマタが咲いていた。(けっこういっぱい咲いていた。)
天気は良かったが、富士山はほとんど霞んでしまっていたので、展望園地には寄らずに登っていく。
右手に石棚山稜の北面が白く見える。今年はもう雪もなくなったかと思ったが、そうでもなかったようで、木道付近もわずかに雪が残っていた。
檜洞丸は、丹沢の山の中でもとりわけ好きな山だが、ツツジの時期を除けば登山者の数もさほど多くなく、静かなのもよい。なぜ、登山者が少ないのか不思議だが、おかげで静かに楽しめるのだから、けっこうなことではある。
久しぶりに縦走してもよいとは思ったが、今の時期、稜線上では花は楽しめないから、石棚山から西丹沢県民の森に下っていくことにした。テシロノ頭から石棚山のあたりは、のんびり歩くのによいところである。
石棚山から県民の森への下りは、最初が急で、あまり整備されていない感じもするが、じきに歩きやすくなる。
西丹沢県民の森ではミツマタが満開だった。ここにはミツマタの群落があって、あたり一帯、満開のミツマタで埋め尽くされているようだった。西丹沢県民の森で人に会うことはほとんどないが、今回もやはり誰もおらず、ただミツマタが静かに咲いているだけだった。
帰りのバスはやはり混んでいた。やはり権現山界隈に行っていた人が多かったということだろうか?
天気は下り坂だが、午前中はなんとかもってくれそうだったので、近場のお山に出かけていった。
そして、お目当ての花を見つけて、小躍りして喜んだ。
今回は、レポート本編よりもおまけのほうがよかったかもしれない。