山の上で花が咲くのはもう少し先になるが、下の方ではチラホラと咲き始めている。
この時期に花を楽しむなら、表尾根や大倉尾根を登ってもしょうがない。戸川林道とか西山林道のほうがよいだろう。というわけで、今回は書策新道を登って、鍋割山から下りるコースにあっさり決定。
前回の箱根と同様、気温も上がりそうだったから、半袖のTシャツ一枚で行くことにする。
戸川林道沿いでは、キブシやダンコウバイ、ヤシャブシ、フサザクラなどの木の花が咲いていたほか、足下をよく見れば、タチツボスミレやヤマルリソウも咲いていた。
ダンコウバイとアブラチャンに関しては、注意してみていたのだが、今回咲いていたのはみんなダンコウバイのようだった。
書策新道の4本丸太橋は、いつの間にか立派な手すりがつけられていた。雪がついていたときはちょっといやな橋だったが、随分歩きやすくなったものである。
セドノ沢から書策小屋に登っていく途中、Tシャツ一枚では寒くなって、ジャージを着ることにした。薄手の手袋をしていたのだが、今回はこれではちょっと寒い。
天気予報では暖かくなるとかいうことだったが、完全にくもって、薄ら寒かった。
泥んこグチャグチャの表尾根の登山道だが、けっこう乾いてきたようで、書策小屋から塔ノ岳まで、多少ぬかるんでいる程度だった。
今の時期、くもってしまうと、稜線上に見るべきものはない。
だから、書策小屋〜塔ノ岳〜鍋割山と歩いたが、特筆すべきものなしである。
鍋割山から後沢乗越へ下っていくと、アセビが咲き始めていた。
戸川林道でも咲いていたが、二俣付近はフサザクラがいっぱい咲いていた。
西山林道ではマメザクラも咲き始めていた。
水たまりでは、卵からかえったヤマアカガエルのオタマジャクシがいっぱい見られた。