昨日、丹沢では雪が降ったらしいから、今日は山が白いだろうと思った。
ところが、東側から見る大山はほとんど白いところが見られなかった。(丹沢山のほうはけっこう白かった。)
小田急の電車に乗っていき、伊勢原あたりから眺める大山もやはり全然白くない。
しかし、秦野まで行くと、塔ノ岳方面はかなり白かった。
蓑毛からヤビツ峠へ通じている柏木林道を走って登るのは随分久しぶりである。
以前は、表尾根をメインに使っていたので、柏木林道を使うことも多かったのだが、最近はめっきり少なくなってしまった。しかし、この道は、傾斜もなだらかだから走って登れる良い道である。最後のヤビツ峠へ出るところが崩壊したため、ヤビツ山荘の前に出るようになっていた。
表尾根の登山道を登っていく。
二ノ塔へ登りで振り返ってみれば、大山がけっこう白い。東側はほとんど白くなかったが、西側は雪が積もっているようだ。
朝のうち晴れていても、次第に雲が広がるのはよくあることで、二ノ塔まで登ったら、すでに富士山は雲に隠されていた。
がっかりしながら三ノ塔へ向かうと、上空をパラグライダーが飛んでいた。
三ノ塔からヨモギ平へ向かう。ヨモギ尾根は他に歩く人などいないかと思うと、案外そうでもないようで、雪の上に誰か一人歩いた足跡がついていた。
ヨモギ平へ向かって下っていって、左手に一番高く見えるのは新大日である。
三ノ塔を振り返ると、いつも見慣れた山も、見る角度が違うため、全然印象が異なる。ヨモギ平から撮った写真だけを見て三ノ塔とわかる人はあまりいないだろう。
ヨモギ平からそのままヨモギ尾根を忠実に下っていき、尾根の末端で沢を渡る。今回は飛び石で渡るポイントを探して、タライ小屋沢をちょっと遡ってしまった。
札掛から車道をしばらく走り、地獄沢橋の手前から登山道に入る。初めは植林帯をひたすら登っていかなければならないが、P913を越えると楽しくなってくる。新多摩線16号鉄塔からは表尾根などがよく見えるが、さすがに午後は逆光で写真はいまいちである。
ミズヒノ頭まで登ると、山頂までの稜線がよく見える。なだらかな北尾根とはいうものの、やっぱりアップダウンはあるし、山頂はまだまだ遠い。
とはいうものの、ここから先、きつい登りがあるわけではなく、静かでいいところである。静かな北尾根ではあるが、しっかり足跡はついていたから、やはり歩く人はいるようだ。
やがて、大山の山頂に到着。ほとんどの登山者は下山して、閑散としていた。
東側は晴れていて眺めが良かったが、西側はちょっとくもっていた。富士山は見えない。やっぱり、今日はだめかなと思いながらも、しばらくは山頂にいることにした。
大山の山頂で4時過ぎまでねばっていた。夕方、晴れていれば、イタツミ尾根(下社方面とヤビツ峠方面への分岐のすぐ先)からダイヤモンド富士が見られるはずなのだ。それで、夕方だけでも晴れてくれないかと様子をうかがっていたのだが、西のほうはくもっていて、富士山が見える気配はまったくない。こりゃダメだとあきらめて、ヤビツ峠経由で蓑毛に下山した。
先週は鍋割山、今回は大山のイタツミ尾根とダイヤモンド富士が見られないかと、チャンスをうかがったのだが、ダメだった。今の時期の天気からすれば、やはりむずかしいのだろう。過度の期待は禁物である。運がよければといった気持で、次のチャンスをうかがうことにした。