この冬一番の寒波襲来で、12月とは思えない真冬の寒さ。昨日は案外暖かかく、天気も快晴だったのだから、昨日行けばよかったと後悔しかけたが、今日も快晴で、空気は澄んでおり、展望はよさそうである。やたらと寒そうだけど、大山からの展望を期待して登ることにする。
大山に登るコースはいくつかあるが、ヤビツ峠からのコースが一番楽に登れるコースである。だから、普段なら横着しないで、蓑毛あたりから登っていくのだが、今回はヤビツ峠までバスに乗っていってしまう。快晴とはいえ、富士山などいつ雲がかかってしまうかわからないので、写真を撮るならできるだけ早く登っておいたほうがいいからである。(とはいえ、ここで楽した分、あとでちょっと追加しようとは思った。)
前回までは長袖シャツ一枚で歩き回っていたが、今回はさすがに寒く、風も強いから、長袖シャツの上にジャージを着る。(その分、荷物は少なくなる。)
ヤビツ峠からの登山道は他のコースよりも傾斜はなだらかだからさっさと登っていく。表参道に合流する手前で西側が開けて、東丹沢の山並と富士山が眺められるので、まずはここで写真を撮っていく。
写真を撮ると、さっさと出発。表参道に合流してひと登りすれば、山頂である。
空気が澄んでいて、江ノ島、三浦半島、房総半島、伊豆大島、利島、新島などなど、とにかくよく見える。日が差してくる方向の海はあたり一面輝いて見える。
山頂北側に回ると、東京や横浜の高層ビル群がよく見える。そして、はるか遠くには筑波山も見えた。
大山の山頂はにぎわっていも、西側に回っていく人は少ない。山頂西側からは丹沢の山並や富士山がよく見えていいのに、なんだかもったいない。
写真を撮り、パンを一つ食べると、出発。北尾根を下るという案もあったのだが、今回は三峰山へ向かうことにした。
見晴台へのコースは登山者の数も多いが、不動尻へのコースは歩く人も少ない。唐沢峠までに会ったのは2組のみ。そして、唐沢峠から三峰山へ向かうコースはさらに歩く人は少なくなる。(それでも、この静かなコースで1人会った。)
三峰山は、尾根がやせていて、やたらとクサリが設置されているところが多い。しかし、クサリそのものよりも、下りでちょっと滑りやすいところがあったので、そちらのほうが気になった。
三峰山の北峰を下ると、しばらくなだらかな道になる。そして、しばらく行って、西側が崩落したところからは、丹沢の山並がよく見えた。
三峰山から物見峠に下り、登り返して、辺室山へと向かう。
物見峠から登り返したところで、振り返ると、三峰山のギザギザの稜線が眺められ、その右奥には大山が見えた。
物見峠から辺室山へ向かい、土山峠へ下っていく途中、鉄砲撃ちに会った。そういえば、今は狩猟のシーズンだったのだ。
土山峠で車道に出るので、普通ならこれで終わりとするところだが、今回はヤビツ峠スタートだったこともあり、これで終わりにしたのでは、ちょっと短すぎないか? というわけで、土山峠から仏果山へと登っていく。普通なら、これから山に登ろうと考える時間ではないから、他の登山者など全然見かけない。もうみんな下山してしまったようで、下りてくる人にも会わなかった。
仏果山山頂の展望台に登ると、依然として遠くまで見渡すことができたが、ビュービュー強い風が吹いており、やたらと寒いから、さっさと展望台から下りて、山を下り始める。
もう、写真に撮るべきものもないと思っていたのだが、しばらく下ると、周辺の草の根本に白いものが付いているのが目についた。よく見たら、シモバシラだった。
写真を撮っていたら、登山道を登ってくる人がいたのだが、こんな時間に登る人がいたとは驚きである。
今回、一番つらかったのは、帰りのバス停で長時間バスを待たされたことである。定刻よりも20分以上も遅れており、寒い中、いつ来るかわからないバスを待って、立ち続けていたのである。