梅雨明け十日は安定した晴天が続くことが多いので、さっそくアルプスへと計画していたのだが、金曜日には予報が悪い方に変わり、あっさり中止。
それでも、くもりで降水確率も低そうだから、丹沢なら大丈夫だろう。けっこう涼しそうなので、この時期としては珍しく主稜を縦走しようかと考えた。
ところが玄関を開けてみてビックリ。雨が降っていた。いったん、部屋に戻って、インターネットで調べてみると、うちのほうだけ、ところどころで雨が降っている模様。天気予報を確認すると、やはりくもりとなっていた。それで、まあ、やむだろう、と軽く考えて家を出る。とはいえ、やっぱり山は雨が降りやすいから、主稜の縦走は中止。お手軽に大倉尾根を登ることにする。
渋沢まで行ったら、雨はやんでいたが、大倉へ行くと、やはり小雨。まあ、でも、せっかく来たんだから、とりあえず登ってみようか。
大倉尾根を登っていくが、一時は本降りになりそうだった。まったく、こんな日に山に登るなんて、バカじゃないかと思った。大倉尾根は登る人より下ってくる人のほうが断然多い。でも、こんな天気の日でも登る人って案外いるものである。
雨が降っているので、写真もほとんど撮ろうという気にならない。麓でヤマユリは撮ったが、登山道で咲いていたウツボグサは二度までも見送ってしまった。今度見つけたら撮ろう。そんなふうに考えていると、もう二度と現れてはくれないものである。そうやって撮り損なった写真がこれまでどれだけあったことか。(まったく学習効果がないんだから!)
花立下の階段のあたりまで登ると、雨は小雨になった。
それで、ポツポツと花の写真を撮っていった。前回も見つけたが、今回もまたウスユキソウを見つけた。案外あるもんである。でも、丹沢のウスユキソウはあまり見栄えはよくないようだ。
塔ノ岳の山頂に着く頃には雨もやんでくれた。
塔ノ岳で昼食後、鍋割山へ向かう。
しばらく前から、大丸周辺にアキノタムラソウが咲いていると思っていたが、これはナツノタムラソウだったようだ。よく似ているから、私のような素人にはなかなか区別がつかない。
鍋割山稜では、あちらこちらでヤマオダマキが咲いていた。
鍋割山でまた休憩。
当初は、あっさり下山するつもりだったが、雨もやんだし、時間もまだ早かったので、ちょっと予定変更。いったん、金冷シまで戻って、大倉尾根を下りることにした。登ってくる際に撮り損なった花の写真を撮るのが目的である。
その後、再び霧雨になったが、登ってくるときほどではなく、一応の目的は達せられた。