遺言棚再訪

日付 :2005/07/02
コース:玄倉→西丹沢県民の森→中ノ沢乗越→同角ノ頭→東沢乗越→西丹沢県民の森→玄倉

 今回も天気予報は微妙だった。
 土曜日よりも日曜日のほうがいい? とも思ったが、朝、起きてみたら、雨は降っておらず、雨のちくもりの予報はくもりのち晴れに変わっていたので、すかさず出かけることにした。
 新松田駅9時35分発のバスは中川止まりである。以前は、中川行きのバスでも西丹沢まで行く人がいれば、行ってくれたのだが、今はもう行ってくれないようだ。
 それで、今回は玄倉でバスを降りる。

 玄倉から西丹沢県民の森までは舗装された林道を走っていく。
 県民の森から中ノ沢径路に入る。この径路は斜面をトラバースしていくので、たいして登るでもなく、まあ歩きやすいコースである。ただし、細い径路で、路肩が崩れているところもあるから、整備された登山道しか歩いていない人にはちょっと嫌なコースかもしれない。昨年訪れたとき、一箇所けっこう危なっかしい崩壊箇所があったが、その後さらに崩壊が進んだようで、迂回路ができていた。
 さらに進んでいくと、右手にマーキングテープが付けられていて、分岐になっていた。ここで右に下っていけば、小川谷廊下終了地点、東沢の出合に出られるのだが、そうとは知らず、直進してしまった。その後、なんとなく踏み後たどってようやく沢に下りる。今回は東沢径路を登っていこうかとも思ったが、堰堤が見えないところを見ると、当初の予定よりも上流に出たもよう。で、東沢径路はやめにして、そのまま沢を登って、中ノ沢乗越を目指す。

ケイワタバコ
ケイワタバコ

 長ザレ沢出合付近ではまだ水流があったが、その後、あっさり水は涸れて、ゴロゴロのゴーロ歩きが続く。上の二俣あたりで、再び水流が現れる(チョロチョロだけど)。二俣で右俣に入るが、まだまだしばらくはゴーロ歩き。(多少水も流れていた。)やがてゴーロが終わり、土の斜面に変わり歩きやすくなり、周囲に緑も増えてくるとホッとする。
 そして、あっさりと同角山稜の登山道に飛び出した。このコース、特に問題はないが、延々と続くゴーロ歩きは、ちょっとうんざりするから、登りよりも下りで使う方がいいかも。
 登山道に出ると、同角ノ頭へと向かう。同角ノ頭で昼食後、ザンザ洞キレットを越え、石小屋ノ頭を通過していく。

シモツケ
シモツケ

 石小屋ノ頭を越えて、ちょっと下ったところで、一般コースからはずれて、同角沢へ下ることにする。このコースは、昨年も歩いているコースで、赤・黄のテープを忠実にたどっていけば、さほど問題はないコースである。
 マーキング・テープをたどって同角沢へ下っていったのだが、沢には水が流れていなかった。沢を下って、遺言棚の落ち口まで行ってみたが、落ち口も水がたまっているだけ。巻道ははっきりしているとはいえ、登山道ほど歩きやすくはない。だから往復の労力に見合うものがあるかといえば、疑問も残るところだが、まあ、せっかく行ったんだから、話の種に下までおりてみることにした。

遺言棚落ち口
遺言棚落ち口
遺言棚
遺言棚

 巻道を登り返して、遺言棚の少し上流で、再び登山道に入る。東沢乗越まではわずかなものだ。
 東沢乗越からは東沢に沿って下っていく。いちおう、このコースは道、というか踏み跡がついている。始めはけっこう急な下りで、右岸のちょっと高いところにつけられたザレた道を下っていく。沢床に降りてしばらくすると、ポッカリ開いた穴から水が湧き出しているので、のどを潤していく。ここからは、流れを右に左に渡りながら下っていく。東沢は小滝とナメがあるだけで、特に問題はない。下の写真の小滝には右岸に巻道がついている。

東沢
東沢

 東沢径路を下っていくと、やがて小川谷に出合う。出合のちょっと上流側の堰堤の下で小川谷を渡っていくと、行きに歩いてきた中ノ沢径路に出るので、あとは来た道を引き返していった。
 県民の森が近づいてきたところで時計を見たら、ちょっと遅くて、予定のバスに乗るには急がなければならない。で、ペースを上げて、林道に出るとひた走り。玄倉のバス停でTシャツを着替えて、ジュースを買って飲むだけの余裕は十分にあった。


 中ノ沢径路や東沢径路もこれで2回目となるので、概略はつかめたと思う。そうちょいちょい歩くコースでもないが、そのうちまた歩くことはあるだろう。
 ちなみに、今回、玄倉〜西丹沢県民の森の舗装された道路以外では誰にも会わず。沢屋さんには会ってもおかしくなかったのだが、時間がちょっとずれていたようだ。

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