先週の時点では、そろそろ夏モードにしようかと思っていた。しかし、朝、起きてみたら涼しかった。それで、今回はまだ前回同様の山歩きとする。朝からTシャツ一枚で行動できるようになったら夏モードに移行しよう。今回は、久しぶりに表尾根を登ることにした。ヤビツ峠行きのバス乗り場はすでに大勢の登山者が並んでいた。予想外に多い登山者。臨時便が出たほどである。
以前は、毎度のように利用していた表尾根も最近は随分とご無沙汰である。最近は、書策新道あたりから登ってしまうことが多いからである。(書策新道を登るといっても、大倉スタートなので、表尾根よりは時間がかかるのだが。)
今回は、くもっていたから展望はほとんどなかったが、いくつも山を越えていくコースだから、大倉尾根のような単調な登りではないし、変化に富んだ楽しいコースである。
今の時期、ニシキウツギやヤマボウシ、サラサドウダンなどの花が楽しめる。さすがにツツジはもう終わりだが、それでもところどころでヤマツツジが咲いていた。そして、わずかに残っていたトウゴクミツバツツジも。
梅雨の晴れ間ということで、今日は登山者が多かった。塔ノ岳山頂もかなりのにぎわい。やっぱり、夏山シーズンを前に丹沢で登山訓練だろうか。
昼食後、鍋割山稜へ向かう。
鍋割山稜はエゾハルゼミの大合唱だった。
エゾハルゼミの鳴き声は「ミョーキン、ミョーキン、ミョーケケケケケ……」というものだが、知らない人には「ミョーキン」とは聞こえないかもしれない。後半の「ケケケケケ」というのはヒグラシみたいな鳴き声である。「エゾハルゼミ」で検索すれば、鳴き声を聞くことができるサイトもあるので、興味のある人は調べてみてください。
鍋割山も大勢の登山者がいるので驚いた。
今日も、ヤマビルに吸血された人たちがいたそうである。
鍋割山からの下山路は、寄コシバ沢のコースを下ってみることにした。事故も発生しているコースなので、問題箇所を確認しておくことにした。
鍋割峠までは整備された登山道である。一部崩れていた箇所があったが、いつのまにか横に道が付け替えられていた。したがって、鍋割峠までは問題なし。鍋割峠から下っていく道も、さほど問題なく、やがて寄コシバ沢に下りる。下りの場合は問題ないが、登りの場合、沢から尾根に取り付くこの地点を見落とさないように注意しなければならない。取り付き点には下の写真のような目印があるので、登りで利用する場合は、沢の左手に注意しながら登ることである。
沢に沿って下っていくと、やがて雨山峠からの道と合流。ここには指導標があり、左手には金属製の階段もつけられているので、まちがってそのまま沢を下ってしまうことはないだろう。
いったん、沢から離れるが、しばらくすると再び沢に下りて、沢沿いに下っていく。要所要所に目印が付けられているので、確認しながら歩いていけば迷うことはないだろう。
やがて、舗装された道路に出て、寄までゆっくりペースで走っていったが、今回はここでバスに乗るわけにはいかなかった。今回はフリーパスを利用していたので、中山峠を越えて、堀川まで行って、バスに乗った。